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そっち!

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こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。

 

Windows95が発売され、職場にもパソコンが設置され始めたころの話です。

最初の頃はいろいろなことが分からず、パソコンの師匠にいろいろと教わりながらマスターしていきました。

仕事でメールを使うようになりました。それまで紙媒体でのやりとりしていたものがメールでできるようになり、この上なくその便利性にカンゲキしていたものです。

 

「師匠、宛先設定のところにあるCCはどのように使うんですか?」

 

と、パソコンの達人に尋ねると

「CCはカーボン・コピーの略で、直接の宛先じゃないけれど、知っていてね、という人を設定するんだよ。ほら、カーボン用紙を使うと写しができるでしょ。そのメール版なんですよ」

 

とても分かりやすい説明を聞き、一発で覚えられました。

 

それから20数年の歳月が流れた現在の事務室でのこと。

 

「オレユニさん、メールの宛先設定のところにある CC ってなんですか。よく使うんですけど、CCの言葉の由来を知りたいんです」

 

と、新人の女子社員から声をかけらました。

 

「キターーーーーー!」と思い冒頭のパソコンの師匠に教わったフレーズをサラリとしゃべりました。そして、ドーダのポーズ。

 

「スゴイですね。さすがオレユニさん。よくわかりました」

 

いやいや、いいんだ、いいんだ、年取っているからね、いろいろ憶えちゃうんだよ、ハハハ。

と続くのだと思っていたら、なにかが違うじゃありませんか。

 

キョトンとしている新人の女子社員。

 

どうしたのだろう。説明がわからなかったのかな、と心配していると

 

「あの~、カーボン用紙ってなんですか?」

 

 

そっち!

 

 

 

 

カーボン用紙以外にもすでに若い人には理解できないものがあるのかもしれません。思いつくままにあげてみました。

 

「レコード」:日本レコード大賞はいつ冠名を替えるのかなぁ

「フロッピー・ディスク」:Officeソフト(WordやEXCEL)の上書き保存のアイコンにいまだに使われているけれど、実物を見たことのない人もいるだろうなぁ

「ブラウン管」:ブラウン管の向こう側~♪の歌詞の意味もわからないのかも

「ジャムる」:機械の性能が上がって、最近ではジャムることがほぼなくなりました。コピー機やプリンターを開けて、しわくちゃになった紙を取り除いている姿を目にしなくなりました。あれは指がインクで汚れるんですよね。

 

なるほど、モノは大きく分けて2つに分けられるようです。

・1つは、モノはなくなるけれど、名前は残るモノ

・もう1つは、モノも名前もなくなるモノ

前者は、「カーボン(用紙)」「レコード」「フロッピー・ディスク」。後者は、「ブラウン管」「ジャムる」。

 

(直接関係お話ですが、人間は死ぬと身体はなくなるけれど、名前と骨は残りますね。そして、大事な思い出も)

 

ボクはイイ人生だったなぁ、と思いながら逝きたいなぁ

なにも残らなくてもいいから

 

えーと、オチなし

 

(了)