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補助金活用支援で使えるファシリテーション術(その3)

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こんにちは、kok(こく)さんです!

前回前々回の僕の投稿に引き続いて、補助金申請のための事業計画作成をご支援する際、打ち合わせの中で僕が実践しているファシリテーション術についてご紹介しますね。

(4)4つのステップで質問をする
社長にお話を伺うと、導入したい設備の話や経営上の悩み事、将来の目標など、さまざまな話が出てきます。しばらくお話を聞いていて、ふとノートを見ると、いろんな話を聞けたのはいいが、話がアチコチに飛んでいて、これを後で整理するのはたいへんだな〜と気づく。こういうことありますよね?

こういう時にオススメしたいのが「4つのステップで質問する」相談技法です。やり方はいたって簡単。社長にヒアリングをする際、たとえば1時間のヒアリングであれば、時間を15分毎の4つに分けて、以下の4つのステップで質問していくだけです。

ステップ①相談内容に10〜20文字程度のタイトルを付ける
 ↓
ステップ②現状どういう状態かを聞く

 ↓
ステップ③理想の状態(たとえば1年後どうなっていたいか)を聞く
 ↓
ステップ④理想の状態になるための条件(能力、行動、環境)を聞く

たとえば、ステップ②で現状の話を聞いている時に、将来どうしたいと思っているという話に飛んでしまった際には、「いまは現状のお話を伺うステップなので、将来の話は後で伺いますね」と話を戻します。

このように上記の4つのステップで進めると相談内容がよく整理できて、社長にも喜んでもらえることが多いです。もちろん、補助金申請のための事業計画作成のヒアリングにも有効です。ぜひ試してみてください!!

散歩のススメ

こんにちは。

おじさんと若者のコミュニケーションを見つめるモ〜です。


春になって歩くのに気持ちいい季節になりました。

そろそろ桜も満開に近づき、周りの景色を観ながら歩くのも楽しいものです。


以前、休日の昼飲みは楽しいという話を当ブログでご紹介したのですが、今日はランチを兼ねた散歩の楽しみについてご紹介します。


休日は朝食は少し遅い時間になりがちですよね。

そんなときには、遅めのランチを兼ねた食いしん坊散歩の出番です。


まず、家から5km〜7kmのターゲットとなる街を決めます。

この5km〜7kmというのが絶妙で、電車だと乗り換えがあったりして少し行きづらい街も、徒歩だとショートカットで行きやすく、かつ散歩で歩くには片道1時間程度で丁度良い距離なのです。


私の場合は、まず13時くらいに自宅を出て、妻とのんびり色んな話をしながら歩きます。

途中、変わった建物や見慣れないお店などを見つけたら躊躇なく寄り道します。

家から5km離れるとほぼ知らない街なので、様々な発見があります。また、ランチのお店なども地元とはまた違うお店があったりして、どこに行こうか迷ってしまいます。

私の場合は、昼飲みが出来るお店を探すのがメインなので、その街にある大衆酒場や町中華などをチェックします。

ただし、昼飲みをする場合は注意が必要です。

というのも、14時くらいから飲める店はあまりないので、探すのも一苦労するからです。

その場合は、保険としてターゲットとなる街にあるチェーン店系の居酒屋や中華を押さえておきます。

どうしても、昼飲み出来そうな店が探せなかったときは、そうしたお店に入るのもひとつの手段です。

あくまでも目的は散歩なので。

でも、普段あまりチェーン店に行かないので、こうした機会に入るのも楽しみの一つになっています。


さて、ランチを終えると、また同じくらいの距離を歩いて帰らなければなりません。

ただ自宅まで5km〜7kmくらいあると、行きに来た道とは全く別の道を歩いて帰ることが出来るのでそれほど苦ではありません。


こうして、ランチを兼ねて散歩して帰ってくるだけで10kmほど歩くことになります。

普段10kmの距離を歩くことって、なかなかないかもしれません。

普段行かない街をターゲットにして、長い距離をプラプラ歩く。

そんな休日の過ごし方も良いかもしれません。


孤独のグルメの楽しみ方④

百貨店出身の中小企業診断士 madmaxです。

孤独のグルメの楽しみ方シリーズ、前回は③で年末特番の件をご紹介しました。

今回は「聖地巡礼」という楽しみ方をご紹介したいと思います。

moreblog.hatenablog.com

昨年、孤独のグルメはシーズン9で12話が放映されました。

実はシーズン9では意識的に新たな取り組みを取り入れています。

具体的には、過去のシーズンでお邪魔したお店を再度シーズン9の各話の冒頭に再登場させるといったものです。

シーズン9の第5話では、静岡県賀茂郡河津町にある「わさび園 かどや」さんが再登場します。このお店はシーズン3の第3話のメインとなったお店です。

静岡県賀茂郡河津町河津桜で有名な町で、私の第三の拠点である伊豆高原から車で40分ぐらいの場所にあります。その町の「河津七滝(かわづななだる)」のそばに「わさび園 かどや」さんはあります。

moreblog.hatenablog.com

たまたま、先日、伊豆高原に仕事を兼ねて老母を湯治に連れて行った際に、時間ができたので、上記の「わさび園 かどや」さんに「聖地巡礼」に行こうと思い立ちました。

道中、ネットフリックスで放映された回を観ながら現地に向かうというのも孤独のグルメの楽しみ方の1つです。

土曜日だったので混雑を危惧していましたが、案の定、11時30分に現地に着いたにも関わらず、食堂でご飯を食べるには100人待ちぐらいになっており、30分経っても待ち客リストが2~3行しか進まないという状況でした。

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孤独のグルメで2回、直近では昨年紹介されたこともあり、当然、お客様は大きく増加しているのですが、待ち人数がなかなか減らない原因は、以下の2つだと思います。

コロナ禍ということもあり、店舗内はソーシャルディスタンス確保をしっかり行っていらっしゃいました。

また、人気店になると、儲けやお客様をさばくことが目的となってしまい、結果として料理の品質が低下して評判を落とし没落していくケースが多々ありますが「わさび園かどや」さんはどれだけ人気になっても店主様の「わさび愛の強さ」は揺るがないようで、料理提供までにはしっかり時間をかけている様子がうかがえました。

ここで、聖地巡礼者の考えは2つに分かれると思います。

1つは、何が何でも聖地で番組にでた料理を食べて帰る

もう1つは、聖地が健在であることに感謝して今後の発展を祈りつつ食事はせずにお土産を買って帰る

私は後者を選びました。

理由は以下の通りです。

人によっては「オペレーションが良くない」「客を待たせて何様だ」的に怒鳴り散らす人もいるかもしれませんが、私は、きっちり品質維持と安全対策にお店全体で取り組んでいる姿を目の当たりにしてしまったので「これからも頑張ってください」と心の中でつぶやきつつ、食事は諦めました。

その代わりに店主様が店番をするお土産ブースで「わさびの三杯酢漬け」を購入しました。

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この商品は番組本編では箸休め的にわさび丼に添えられていた程度だったのですが、原作者の久住さんのコーナーで単品で取り上げられ久住さんが「これおいしい!」って言っていた記憶があり、思わず購入してしまいました。

店主様は「まだ漬けたばかりなので、2~3日待ってから召し上がっていただくと最高です!」とわさび愛丸出しでおっしゃっていました。

「よくある三杯酢漬けだろう~」と油断していましたが、2~3日していただいたところ「本当にめっちゃうまい!」と叫んでしまいました。

三杯酢のさわやかな甘酸っぱさにしゃきっとした食感とピリッとしたワサビの辛味のバランスが絶妙なのです。お酒の肴にもできるし、ご飯のお供にもできる逸品です。

「変な添加物の味もしないな」と思ったら原材料は「わさび、食塩、酢、砂糖、醤油」と記載されており、やはり添加物は使っていないことが分かります。

メインのわさび丼はいただけませんでしたが、個人的には聖地巡礼の醍醐味を味わうことができた上、「わさびの三杯酢漬け」といった最高の商品に出会うことができたので、大変満足しました。(あと2~3個買ってくればよかった(^^)/)

次回は、平日の空いている時間帯にお邪魔して、わさび丼をいただこうと思います。

皆さんにも、お店に最大限の敬意を払いつつ、聖地巡礼されることをお勧めします。

ではでは。

わさび園かどやさんの魅力を紹介したページ

伊豆河津「わさび園 かどや」の「わさび丼」で味わうわさびの本当のおいしさ|Webマガジン「発酵美食」|マルコメ

言葉の持つチカラを考える(その2)

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こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。

 

今回は前回に続いて言葉のチカラについて書いていきます。
前回の記事はこちらです

 

「言葉の持つチカラを考える」シリーズでは、相手から受け取った言葉が 「なんだかしっくりこないなぁ」 と思った事例とそのカイゼン例を紹介しています。

 

発信する人が、口癖でついつい使ってしまっているのであれば、なんとももったいないことです。気をつければ対応できるものなので、今日からでもカイゼンしていきましょう。

 

できないと思うなら聞くんじゃねーよ(怒)

 

■シーンその3: とある申請受付場所で

申請する人「スミマセン、こちらの申請をお願いします」

申請を受けつける人「はい、わかりました。内容を確認します。ちょっと待ってください」

申請する人「...(じっと待つ)」

申請を受けつける人「はい、オッケーです。これで対応しておきます」

申請する人「よかったです、よろしくお願いいたします」

申請を受けつける人「承知しました」

 

申請する人「あのー(モジモジ)」

申請を受けつける人「なんですか、まだなにかありますか」

申請する人「あのーー(モジモジモジ)」

申請を受けつける人「(ちょっとイラついている)はい、だからなんですか」

申請する人「えーと、できないと思うんですけど、明日の朝まで対応できませんか(モジモジ)」

申請を受けつける人「(やろうと思えばできないことはないけどなぁ、と考えている)」

申請する人「できないですよね、ですよね、できないですよね

申請を受けつける人「(そこまで言うなら)そうですね。難しいですね」

申請する人「ですよね、ですよね、できないですよねー、ね、ね

 

申請する人はその場を立ち去る

申請を受けつける人は、できないと思うなら聞くんじゃねーよ(怒)、と心中で叫ぶ

 

■解説

申請する人の「できないと思うんですけど、」は余計な言葉です。

 

このようなこと言われた相手は、その程度の覚悟なのかと判断してしまうかもしれません。

人によっては、「できないと思うなら最初から聞くんじゃねーよ!」と思うかもしれません。

 

いつものルールから外れることを相手にお願いする場合は、

一般的には「なぜお願いするのか」の理由と「対応してもらった時にどうなるのか」の結果を示すことが必要です。

 

しかし、そのもっと前にお願いする者の覚悟を示すことが大事です。

 

できないと思うんですけど、」という言葉をはさむことで、その人の覚悟は地に落ちてしまうことでしょう。たとえ、内面に相当の覚悟があったとしても、です。言葉の使い方ひとつで誤解されることは避けるべきです。

 

カイゼン

申請する人「スミマセン、こちらの申請をお願いします」

申請を受けつける人「はい、わかりました。内容を確認します。ちょっと待ってください」

申請する人「...」

申請を受けつける人「はい、オッケーです。これで対応しておきます」

申請する人「よかったです、よろしくお願いいたします」

申請を受けつける人「承知しました」

 

申請する人「実はどうしても対応いただきたいお願いがあります」

申請を受けつける人「なんですか、まだなにかありますか」

申請する人「対応いただいたものを明日の午前中までにB社に持ち込む必要があるんです」

申請を受けつける人「そうなんですか(やろうと思えばできないことはないけどなぁ、でも面倒だな)」

申請する人「これはB社の〇〇部長からは急に依頼された案件なんです。B社は当社のお得意様なのはご存知だと思いますが、(以下略)」

申請を受けつける人「わかりました。なんとか明日の朝まで対応しておきます」

申請する人「ありがとうございます。大変助かります」

 

申請する人はその場を立ち去る

申請を受けつける人は、面倒だけどできないことはないから、ここはひとつ会社のために一肌脱ぐかな、と心中で叫ぶ

 

余計な言葉ははさまないことが吉ですね

 

前置きが長げーんだよ(怒)

 

この事例も余計な言葉をはさまない事例と似ているものです

話の本題の前に長々と前置きを述べられると、聞いているほうは辟易としちゃう事例です

 

■シーンその4:月例会での上司と部下の会話

上司「この不具合対応はいまどうなっているの」

部下E「それは、前にもお伝えしたと思うんですけれど、原因の切り分けをするために派遣スタッフのかたにこれまでの不具合発生状況を日別、担当者別にまとめていただくように指示したんですけど、なかなか進まないので再三再四督促対応をしてきていたんですけれど、一向に進捗しないので、派遣スタッフのリーダーのかたに相談しようと考えまして、ただ、遣スタッフのリーダーとは面識がないものですからまずはメールでご挨拶したほうがよいと考えました。でも、そのかたのメールアドレスがわからなくてどうしようと思って、派遣スタッフに聞いてもわからないんです。だれにきけばよいのかわからないなと思っていたら他の案件で忙しくなってしまって。そうしましたら、

上司「わ、わかったもういいよ」

 

■解説

あきらかに前置きが長いですね。

 

このような前置き長い攻撃を受けるとたまったもんじゃありません。

しかも、このような人はすぐに改善を見込むことが難しいため、この事例では受ける側のテクニックを紹介します。

 

■対応例

上司「この不具合対応状況についていくつか教えてください」

部下E「は、はい」

上司「答え方は簡潔に『はい』か『いいえ』で答えてください」

部下E「は、はい」

 

上司「この不具合は現時点で解決していますか」

部下E「それについてはご存知だと思うんですけれど、」

上司「答え方は簡潔に『はい』か『いいえ』だけで答えてください」

部下E「、、は、はいわかりました」

 

上司「それでは、あらためて、この不具合は現時点で解決していますか。答え方は簡潔に『はい』か『いいえ』で答えてください」

部下E「(どこかのドラマででてくる刑事みたいだなぁ)まだ解決していないので『いいえ』です」

上司「わかりました。ではつづいて、原因の切り分けはできていますか。答え方は簡潔に『はい』か『いいえ』で答えてください」

部下E「まだ切り分けができていませんので『いいえ』です」

上司「わかりました。ではつづいて、(以下略)

 

前置きが長い人には多くをしゃべらせないように、オープンクエッションではなくクローズドクエッションをうまく使っていきましょう。

 

■おまけ

今回紹介した事例の発信者には共通した特性があります。

 

それは、保身・自己弁護・自己正当化の傾向にある人です。

このような人たちからは次のようなことを感じとれてしまいます

 

-自分はきズつきたくない(保身)

-自分でわざわざリスク負いたくない(保身)

-自分のほうに火の粉がかかってきてほしくない(保身)

-私は悪くない(自己弁護)

-私はただしい(自己正当化)

 

このようなスタンスの人はチームの中で活動することは難しいです

特にビジネスシーンで活躍することは厳しいと考えます

 

リスクを恐れていては大事は行えないのです

#自戒を込めて

 

(了)

時短営業する?しない? ~感染拡大防止協力金のはなし~

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こんにちは、Mです。

まん延防止等重点措置が再度延長されました
飲食店に営業時間短縮の要請がでており、夜9時に閉店するお店や、しばらくお休みにしている店もあります。

 

東京都では、時短に協力した飲食店に対して「営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金」が支給されます。

jitan.portal.metro.tokyo.lg.jp

 

この協力金については、大きなお店では営業時間短縮分をカバーしきれないケースもあれば、逆に営業するよりも休んで協力金をもらった方が得をする「協力金バブル」などと呼ばれるケースもあります。

 

そこで今回は、お店の規模がどのくらいであれば、協力金によって時短分をカバーできるのか、試しに計算をしてみました。

 

現在の東京都の場合、協力金の対象は以下の3パターンがあります。

【A】「感染防止徹底点検済証」認証店で、アルコール提供20時まで、営業21時まで。

【B】「     〃    」認証店で、アルコール提供なし、営業20時まで。

【C】「     〃    」非認証店で、アルコール提供なし、営業20時まで。

この中で【A】のパターンを使って、時短あり/なしによる売上・利益・協力金額を比較します。

 

最初に結果から言いますと
「席数119席以下の飲食店は、時短協力金の方が多くなる」でした。

 

表にしましたので、これを見ながら説明しましょう。

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業態の設定は居酒屋で、ふだん週6日・17時~23時まで営業しているお店が、2時間早く21時に閉店する場合に売上・利益がどう変わるかを比較しています。

 

<売上>

売上は、[客席数×満席率(客席稼働率)×客席回転率×客単価×営業日数]という計算で出します。

 

[満席率(客席稼働率)]は、お店の座席のうち何割くらいまでお客さんが入っているかの割合で、居酒屋の平均は65~70%程度と言われており、今回は70%で設定しました。

[客席回転率]は営業時間内でお客さんが何回入れ替わる(=回転)かの数字です。2時間で1回入れ替わると想定し、通常6時間の営業の場合は3回転、時短4時間では2回転としました。

[客単価]は1人のお客さんがいくらお金を使ってくれるかで、都内だと3,000円くらいが妥当でしょう。

[営業日数]は週1日お休みがある想定で、営業週6日×4週間=24日間と計算しています。

 

通常営業では約1800万円、時短にすると約1200万円と、ざっと600万円程の売上が減少します。
※月商1800万円はけっこう大きな数字ですが、あくまで試算ですので目をつぶってください。。。

 

<原価>

原価には、売上に連動して変わる[食事・ドリンク原価、人件費、光熱費]と、売上に関わらない固定費の[家賃、その他費用]があります。

 

[食事・ドリンク原価]はお店によって幅が大きいですが、一般的に売上額の30%以内に抑えるのが望ましいと言われています。

[人件費]も30%程度が目安です。営業時間の変化がダイレクトに影響しますが、今回は売上によって設定します。

[光熱費]もまた業態により大きく変わりますが、ざっくり売上の10%としました。

 

[家賃]は席数=お店の広さよるので、「15席のお店で家賃月額30万円くらい」のイメージから「1席につき2万円」として計算しています。家賃は営業時間に関係なくかかる費用のため、通常営業でも時短営業でも同じ金額です。

[その他費用]は、備品や消耗品、宣伝費、通信費、などなどで、これもざっくり「1席につき1万円」としています。


<協力金でカバーできる範囲>
「売上から原価を引いたお金=利益」で、実際に経営者の手元に残る金額である「利益」が、時短によってどれくらい減るか、そして、感染拡大防止協力金で減少額をカバーできるか、が検討のキモになります。

 

席数119席の場合、時短によって利益は「-1,799,280円」減少します。

いっぽう感染拡大防止協力金は、概算ですが「通常営業での月間売上高×0.3、または、180万円、のいずれか低い方」となります。

通常営業での売上は月商約1800万円。×0.3=540万円ですが、上限金額は180万円のため今回の計算では「協力金180万円」です。

「利益減少額1,799,280円」は「協力金180万円」でギリギリカバーできます。

 

しかし、席数を120席に増やして計算すると、利益減少額が「1,814,400円」と協力金上限額をオーバーするため、「119席」が協力金でカバーできるボーダーラインとなりました。

 

いかがでしょう。「けっこう規模の大きなお店までカバーできるんだな。」というのが正直な感想でした。

ここまでカバーできるなら、時短に応じているお店が多いのもわかる気がします。

時短ではなく完全にお休みにするお店にも協力金は出ますので、固定費の少ないお店なら休業もひとつの手段だと思えます。

 

ちなみに、席数を30席ほどで計算すると「営業利益の減少額」と「協力金」の差額は約90万円となかなかの金額になります。

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もちろん、ここに挙げた費用以外にもお金がかかる部分はあるでしょうし、時短・休業した場合に従業員の雇用をどうするか、等々の問題もあり、実際こんな単純には判断できないものです。

あくまで参考・シミュレーションまで!!

補助金活用支援で使えるファシリテーション術(その2)

f:id:moreblog:20220227182502p:plainこんにちは、kok(こく)さんです!

前回の僕の投稿「補助金活用支援で使えるファシリテーション術(その1)」に引き続いて、補助金申請のための事業計画作成をご支援する際、打ち合わせの中で僕が実践しているファシリテーション術についてご紹介します。

(3)発散時間と収束時間を使い分ける
前回、議論を活発にするために、相手の話をポジティブに受けとめるYes,And話法についてご紹介させていただきました。「でも、そんなに相手の言うことばかり聞いていたら、いくら時間があっても事業計画がまとまっていかないよ!」と思った人もいるのではないでしょうか?

たしかに、相手の言うことに対して、「おー、それはいいですね〜」とポジティブに受けとめていると、どんどん意見が出てくるのはいいのですが、たくさん出たその案の中でどれを経営戦略や事業計画に取り入れていくのかがまとまっていきません。かといって、出た意見に対してネガティブな反応をしてしまうと、意見が出なくなってしまいます。さて、どうすればいいのでしょうか?

私のおすすめは「発散時間と収束時間を分ける」ことです。たとえば、会議時間が2時間である場合、前半の1時間を発散時間、後半の1時間を収束時間と考えるのです。前半の発散時間では、アイデアをどんどん出してもらうこと(質より量)を目的にし、人の意見を批判しない(自由な発言)、言いたいことを全部出す(納得感)といったルールを重視して会議を進めます。

そして1時間たったら、一気に会議の進め方を収束時間に切り替え、前半で出た意見を論理的に絞り込んだり、似た意見をグルーピングしたり、案に優劣をつけたりして、経営戦略や事業計画に盛り込む意見を明確にしていきます。

このようにファシリテーター(司会進行役)が発散時間と収束時間を意識的に分けて考えることで、さまざまな意見を出してもらい、かつ、重要な意見を絞りこむことができます。事業計画を策定する時など、ディスカッションする会議で有効な進め方ですのでぜひ試してみてください。

さて、今回のテーマ、どうやらもう1回ぐらい続きそうです(笑)。


仕事の任せ方

こんにちは。

オジサンと若者のコミュニケーションを見つめるモ~です。

 

最近、部下やチームメンバーに仕事を任せるとき、どうすれば部下やチームの力が存分に発揮できるかを考える機会がありました。そこで、今日は管理職の立場から部下への仕事の任せ方についてのお話をしたいと思います。

 

単に「これ、お願いね~」と言って仕事を任せるだけでは、当然、部下も育たないしチームの連携力も上がらないですよね。

また。部下に仕事を任せるときには、その目的や意図を伝えると良いというような話を耳にするのですが、果たしてそれだけでよいのでしょうか。

 

そう思ったときに、私は、まずは自分の部署が担っている役割とあるべき姿を洗い出すことから始めてみました。

本来、自分の部署のあるべき姿(理想の形)を一覧にして並べてみて、その中で出来ている業務と出来ていない業務に分けていきます。

そして、出来ている業務については、誰がその業務を担っているのかを整理してみました。

また、出来ていない業務になぜ取り掛かれていないかも考えてみました。

 

そうすると、出来ている業務は、その担当者が業務を囲っているために本来取り組みたい出来ていない業務に取り組めないことが見えてきました。

 

では、本来取り組みたい出来ていない業務にどうやって取り組むか。

私の場合、囲ってしまっている業務を一段下の若いスタッフに譲って、自らは出来ていない業務にチャレンジするよう仕事の割り振りを変えてみました。

それを基に、新たな業務担当一覧をつくると共に、チームが目指すべき姿を改めて明記してみました。

「私たちのチームは、〇〇を行うことで会社に貢献するチームです。それを目指すにあたって、現在出来ていない業務は□□で、ここに着手していかないと、チームの成長がなされない。」ということがわかるように業務を一覧表にしてみたのです。

 

それを基に、若いスタッフには、「〇〇さんには、一段上のレベルを目指して、そろそろ△△さんがやっていた仕事にチャレンジしてほしい。」ということを伝え、取り組めていない業務には、仕事を囲っていた人をアサインし、「△△さんは、チームが取り組めていない□□という業務に取り組むために、担当している業務を〇〇さんに任せてあげて欲しい。」というような伝え方で目標の設定を見直しました。

 

文字にして書いてしまうとあたり前に見えますが、改めて部門の仕事と担当者を見える化してみると、本来やっておくべき業務がおぞなりにされていたり、新たなチャレンジの阻害になっている要因が浮き彫りになってきました。

 

また、スタッフに担当業務を説明する際にもチームが目指している方向や、そのためにやらなければいけないことが共有でき、自分の仕事がどんなことに貢献しているのかを理解してもらいやすくなったような気がします。

 

仕事を任せる際には、個人の資質やチャレンジだけに焦点を当てるのではなく、全体の目指す方向とそのために任せる仕事の位置づけをきちんと伝えたほうが良いんだなぁというのを改めて感じました。また、部下の業務がチームの成長を目指すにあたり必要な要素になっていることがわかり、そのことが部下の動機付けにも繋がったように思います。

 

ここ最近、自分の仕事の仕方が近視眼的になっており、今更ながら、仕事を任せるにあたって、改めて全体像を見える化することの重要性に気づかされたので綴ってみました。

皆さんは、部下やチームのメンバーに仕事を任せるときに、どんな風に任せていますか?