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NHK大河ドラマのすごさ

百貨店出身の中小企業診断士madmaxです。

前回、Amazonプライム経由でNHKオンデマンドに入会したことをお話ししました。

その中で、大河ドラマについて触れましたが、今回は、さらにそれを深堀してみたいと思います。

前回から今回まで大河ドラマを数本視聴しました。

私は戦国時代モノが好きなので、それを中心に視聴しています。

視聴した戦国ものタイトルは「葵 徳川三代」「風林火山」「天地人」、戦国モノではないタイトルは「西郷どん」「平清盛」です。

何がすごいのか?というと私は以下の点ですごいと思っています。

①継続している年数と発表されたタイトル数がすごい

前回も書きましたが、WikipediaによるとNHK大河ドラマは1963年4月から放送されており、現在まで60作品が公開され、現在は「鎌倉殿の13人」という北条義時を主役にした作品が公開中です。

1年に1回の公開なので60年続いていることになります。

あまりにも長く続いているので「NHK大河ドラマ」は固有名詞であったのに、NHK以外の長編ドラマも「大河ドラマ」と呼ばれるなど普通名詞化してしまっているほど知名度が高まっています。

②1作品ごとのエピソード数すごい

各タイトルは大体47エピソードで構成されている大変見ごたえのあるドラマです。1年間は52週間なのでほぼ毎週放送されています。47エピソード×60年間=2820エピソードが公開されたことになります。積み重なるとすごいことですね。NHKオンデマンドで公開されている大河ドラマは60作品のうち10作品程度になっています。権利関係の問題なのか、少しずつ公開する予定なのかはわかりません。個人的には他の作品も徐々に公開されることを希望します。

③1エピソードごとの内容の濃さと映像技術がすごい

長編小説もしくはそれに匹敵するシナリオを47エピソードで語れるように台本化しているので、1話1話のエピソードの中身が濃くなっています。監督ごとに情景描写やストーリー展開が大きく異なるため、複数の作品を観ても水戸黄門(若い人は知らないと思うのでググってみてください(笑))のような定番さがなく、大河ドラマファンを飽きさせないように工夫されています。また、映像も最新の技術を採用しているので、映画並みの画像品質で楽しむことができます。

④歴史継承力がすごい

私は戦国モノを中心に視聴していますが、ドラマは明治時代、昭和時代といった最近の時代をテーマにしたものや、戦国時代以前の平安時代鎌倉時代室町時代などがテーマになることもあります。これをドラマという形で見せることで視聴者に日本の歴史や当時の風俗・文化に興味を持ってもらい、世界に出たときに問われる日本人としてのアイデンティティ形成に一役買っているところがすごいです。以前はNHKらしく、できるだけ時代考証を正確に表現することを一義としていたような時もありましたが、最近では三谷幸喜氏をはじめ、口語での台本づくりを行い、少しでも若い方にも興味を持ってもらえるように努力していることがうかがえます。また、若い方に観てもらえるよう当時人気の人物をアサインするよう工夫しています。

⑤文化継承力がすごい

大河ドラマには超大物俳優から若手俳優、アイドルなど様々な芸能人(NHKのスタッフ陣も同様が)アサインされ、ベテランと若手が一体で作品制作に取組みます。会社員時代にも経験がありますが、物産展などの短期的なプロジェクトを各部門のベテランから若手全員で取り組むことで、一体感が生まれるとともに、その一体感の中でベテランから若手への様々な技術・価値観が継承され、若手が短期的に大きく成長するといった現象が発生します。これが結果的に日本の芸能継承につながっていきます。これは歌舞伎と同じように脈々と日本の文化が継承されていくことだと思います。

⑥その他

ドラマ内では典型的なジェンダー的表現がまだまだ多い点が懸念事項です。この部分は日本が早く改善しなければならない点なので、NHKが残すべき文化と変えるべき文化を見極め、率先して意識改革をして、表現を改めていく必要があるでしょう。

 

と、私の文章力ではうまく伝わらないと思いますが、とにかくNHK大河ドラマはすごいということが伝われば幸いです。

 

       鎧兜を着た武士のイラスト