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カナリヤ対談

百貨店出身の中小企業診断士madmaxです。

ひょんなことから、米津玄師さんと是枝裕和さんの対談を観る機会を得ました。

米津玄師 × 是枝裕和 / カナリヤ対談 - YouTube

 
この対談は、米津さんが作詞作曲した「カナリヤ」という曲のMVを世界的映画監督の是枝監督が制作したのをきっかけに実現したものだということです。

是枝監督は58歳、米津さんは30歳。

是枝さんはフランスにいたときに日本の歌を聞きたくなって、たまたま米津さんの曲を聞いてファンになった、米津さんはコロナによって機能不全に陥る世の中をこの「カナリア」という曲で表現するにあたり、是枝さんの「誰も知らない」という映画のひとコマからインスピレーションを得たそうです。

そういったことが知られないまま、米津さんサイドから是枝さんにこの「カナリア」のMVをオファーしたそうです。

是枝さんはオファーを受け取って、「カナリア」がコロナの世の中の機能不全を意識していたと聞いたことで、コロナで亡くなった連れ合いや家族と会う事ができないまま荼毘に付されてしまう悲しい状況が脳裏に浮かび、映像化をしていったそうです。

米津玄師 MV「カナリヤ」 - YouTube

この対談を拝見したとき、普段から思っていることですが、年齢による上下というものは本当に意味のないことなんだと思いました。

才能と才能はお互いに引き合い、分かり合う。お互いに得るものがある。

私ももともと米津さんの曲は大好きですが、人物像はよく知りませんでした。

息子は彼の背景を良く知っていて、今までは顔出しをしてこなかったネットの世界の方だと教えてくれました。

そのイメージから、勝手に、結構、世捨て人っぽい、排他的な人なのかと思っていましたが、この対談映像を見て全くイメージが変わりました。

米津さんの社会人としての礼儀正しさや知性の高さ、人間的魅力が伝わってきました。

Adoさんの「うっせーわ」にもあるように、年齢が上だからと言って偉そうにするべきではなく、人対人というフラットな立ち位置で、どうしたらコラボレーションできるのか、Win-Winになれるのかを考えるようにすべきだなぁとつくづく思いました。

一方、是枝監督の映画って観たことが無かったのですが、この対談映像をきっかけに、「誰も知らない」を観てみました。

母に捨てられた4人の子供が生きていくという物語です。

日常の中にあり、どんどん進む社会の機能不全を指摘しつつも、なんとなくそのまま日常が流れていく、そんな映画です。心が締め付けられるような映画です。

日本映画についてもあまり積極的に見ていませんでしたが、これを機会に是枝作品から観ていこうと思いました。

とりとめもないお話でしたが、日本の芸術シーンを支える2人の天才に出会ってよかったというお話でした。

カナリアのイラスト