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在宅勤務時代の生き方 その3 コロナ前の価値観とこれからの価値観

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こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。

 

この記事は『「在宅勤務時代の生き方 その1 在宅勤務で「増えたもの」』『「在宅勤務時代の生き方 その2 在宅勤務で「減ったもの」』に続いての連載記事になります。

 

3回目の今回は、これまでの整理を行い、その上で、その結果、個人の生活になにが起ころうとしているのかを、みていこうと思います。

 

 

これまでの記事(増えたものと減ったもの)整理

前回までの記事で、在宅勤務によって自身の生活が変わってきていることをお伝えできたと思っています。なかでも、行動(身体的)に関するものと、心(精神的)に関するものは、自身の生活へのインパクトは大きいものになっています。

 

そこで、前回までの記事で上げた増減事象を、行動(身体的)に関するもの、心(精神的)に関するもの、それ以外のもの、の3分類に整理してみました。

 

 

増えたもの

減ったもの 

行動(身体的)に関するもの

・オンライン飲み会

・オンライン雑談

・オンライン会議

・会議のために準備する時間

・集中する時間

・昼寝

・ウォーキング時間(歩数)

・配信動画視聴時間

・筋トレ

・洗濯の回数

・湯船に浸かる回数・時間

・睡眠時間

・酒量

・掃除の回数

・クレジットカードの使用回数

・一人で過ごす時間

・朝ごはんを食べる回数

SNS時間

・音楽を聴く回数

・ルーティンの遵守率

・トイレの回数

・メールで依頼すること

・メールの送受信数

・メールの文字量

 

・インシデントの発生

・マスクをつける回数

・お酒を飲みすぎること

・身だしなみを整えること

・外に出るために必要な装着物

・スタバの利用回数

・新聞を手に取る回数

 

心(精神的)に関するもの

・精神的な疲労を感じること

・心の余裕

 

・電車を使うことによるストレス

・早くコロナ前に戻らないかなと思う気持ち

 

それ以外のもの

・光熱費

・空き缶の量

 

・現金の消費スピード

・名刺の消費量

・パケット使用量

Suicaの価値観

 

 

この表から読み取れることを自分なりに分析をしてみることにします。

 

「ハレ」の日が減り「ケ」の日が増えた生活・・・「ハレ」の日とは、晴れ着を着たり、餅や赤飯を食べたり、お酒を飲んで祝ったりして、特別な日のことです。一方、「ケ」の日とは、普段通りの日常のことです。

コロナ前の自分の生活スタイルを思い返すと、多くの飲み会に参加したり、暇な時間をなくすために、強迫観念に近い感覚で予定を埋めていたりしていました。勢い、「ケ」の日は少なくなり、「ハレ」の日が多くを占めていたように思います。

Withコロナ禍の在宅勤務になってからは、飲み会はほぼなくなり、遊興を目的とした外出をすることも減りました。この結果、毎日が単調な生活の繰り返しとなりました。「ケ」の日が当たりまえになり、「ハレ」の日はほぼなくなりました。さぞやつまらない時間を過ごしているのかと思いきや、そうでもない自分がいます。

 

健康的な生活・・・遊びに行くことができないため、予定を立てること自体が不要になりました。空いている時間を埋めなきゃ、埋めなきゃ、という強迫観念は完全になくなりました。外出しないから予想できないインシデントは起きにくいので、心がザワつくことも多くありません。飲み会が続き、睡眠時間が短くなり、体力を消耗しているのに、頑張って満員電車に乗ることもほぼなくなりました。飲みすぎて翌日体調が悪い、ということもなくなりました。逆に、眠ければ空き時間に昼寝ができます。通勤時間がないので、仕事が終われば、近くのジムにすばやく行けます。ジムで汗をかいた後は、湯船にゆっくりと浸かって温まることもできるようになりました。睡眠時間も長くなりました。朝食も毎日食べられるようになりました。総じて、健康的な暮らしができている実感があります。

 

ストレスが少ない生活・・・時間に追われるようなことが少なくなったため、心に余裕ができました。見知らぬ他人と触れ合う機会が少なくなったため、心を張り詰める必要が少なくなりました。職場での電話音やノイズに邪魔されることがなくなりました。集中が途切れてしまう、割り込みの発生が少なくなったため、自分のペースで仕事を進められることが格段と多くなりました。精神的なストレスがかかるシーンは少なくなりました。

 

 

コロナ前の価値観とこれからの価値観

コロナ前に是としていた価値観は、質より量をもめていたように思います。

・ヒマな時間がなく、やることがあふれていること

・仲間とワイワイやること

・美味しいものを食べたり、飲んだりすること

・いろいろなところに旅行に行くこと

・希少な経験をすること

・だれもがうらやむ体験をすること

 

これらのことを、DNAレベルにすりこまれたように、疑うこともなく追い求めていました。

 

それが、コロナ禍によって在宅勤務が始まり、「おやっ、なにか違うぞ」「これまでの価値観は無理を強いているのではないか」ということに気づき始めました。

 

時間の使い方とお金の使い方が変わり、その結果、「ハレ」の日が少なく「ケ」の日があたりまえの、健康的でストレスが少ない生活を受け入れるようになってきました。

 

行動が変わると、考え方が変わります。

考え方が変わると、価値観が変わります。

価値観が変わると、さらに考えるようになります。

さらに考えるようになると、さらに行動が変わります。

 

際限のない欲望を満たすための行動から、足るを知ること。量よりも質を求め、無限の欲望を抑えること。「3密」と「3ソ(粗食・質素・疎遠)」の生活。これらが、これからの価値観ではないかと考えます。

 

 

アフターコロナの世界は

これまでの内容から、「世界はひと昔前に戻っているんじゃないか」と思われている人がいるかもしれません。社会から断絶して、家族以外の他者とかかわりを持たない世界の戻ってしまうのか心配する人がいるかもしれません。

 

しかし、ボクはそのようには考えません

 

昔の世界の戻ってしまうようにみえて、実は螺旋階段のように上に登っていくのだと考えています。

 

この話については、次回に取り扱いと思います。

 

 

(その4)に続く