Moreブログ 

ノウハウ・知識、笑い・癒しの提供により社会貢献をめざします

「相席食堂」のすごさ

小売業出身の中小企業診断士madmaxです。

さて、いつもは「孤独のグルメの楽しみ方」シリーズを書かせていただいていますが、今回は趣向を変えてお笑い芸人コンビの千鳥さんがMCを務める「相席食堂」についてお話しできればと思います。

1.番組の概要

Wikipediaによると、相席食堂は2018年に関西のテレビ局である朝日放送テレビで始まった番組です。

簡単にご紹介すると、毎回1~2名の芸能人が日本全国のどこかの街にロケに行き、街の人と食堂で相席しながら話を聞いて触れ合っている録画に対して、MCである千鳥がスタジオで突っ込みまくるという番組です。

2.番組を楽しむポイント

楽しむポイントは3つあります。

1つ目は、ロケ先である全国各地の魅力を知ることができる

2つ目は、ロケに行った芸能人の人となりを知ることができる

3つ目は、千鳥の突っ込みで大笑いできる

全国津々浦々に芸能人がロケに行く番組としては、日本テレビ所ジョージさんがMCを務める「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」がありますが、特に3つめが「相席食堂」の差別化ポイントとなっています。

3.番組が誕生したきっかけ

この番組が誕生したきっかけを千鳥さんが番組内で話していたところによると、千鳥の二人がまだ売れていないころ、テレビ番組を観ながら二人で突っ込んで楽しんでいたことを思い出したことだったそうです。

4.秀逸なポイント

秀逸なのは、千鳥さんの突っ込みポイントです。

①ロケにいった芸能人の表情やコメントから心の動きを読んでその本音をえぐる

②芸能人が滑った時になぜ滑ったのか、どうしたらよかったのかという点を述べる

③ロケ番組として、どうすべきなのかという点を述べる

④どんなに芸歴が上の先輩でもおもしろくない場合は激しく突っ込む

⑤スキャンダルなどで失敗した芸能人をできるだけフォローしようとする

⑥一般人にも突っ込みどころがあれば全力で突っ込む

ある意味、お笑いのツボの分析番組ともいえるでしょう。

5.なぜ突っ込みが秀逸なのか

なぜ、こんなことができるのか?を少し考えてみたんですが、以下のような理由が思い当たります。

具体的には、①自分たちが長年かかわってきたロケ番組での経験、②彼ら独自のお笑いポイントの研究結果、③普段から大量の映画や漫画、他のTV番組を見ている、などが挙げられます。

①長年のレギュラーロケ番組での経験

千鳥さんは、Wikipediaによると、2012年に大阪のレギュラー番組11本を全て降板し上京。東京でのブレイクを狙っていました。ブレイクまでの間に、関東のローカルテレビ局であるテレビ埼玉で「いろはに千鳥」で関東初のレギュラー番組を得たようです。「いろはに千鳥」は埼玉県内のあちこちへ千鳥の2人がロケに行き、地元の企業やお店で食事をするという番組で、現在も続いている長寿番組です。

彼らはこの番組で、ロケを面白くする技術を磨いてきたのでしょう。

その経験とスキルを相席食堂でも活かしてロケにいった芸能人や一般人に突っ込んでいるので、全体のレベルが上がっているのだと思います。

②日常的なお笑いポイントの分析経験

また、彼らは普段からお笑いポイントを2人で分析しているのだと思いますが、その経験を活かし、番組内では千鳥の二人はロケVTRを初見で観ながら、VTR内の突っ込みポイントを細大漏らさず探っています。

突っ込む対象は、ロケにいった芸能人、一般人、ロケスタッフ、背景を通る車、看板、動物とVTRに映るすべて+相方のコメントとなっています。

大変な集中力と瞬発力が必要な仕事なので、いつも「今日はわしらもうもたん」とグチを漏らすのもおそらく本音なのでしょう。

③普段から大量の映画や漫画、他のTV番組を見ている

いくら経験と知識があっても、それを的確に表現できる言葉を発することができなければ突っ込みは面白くなりません。彼らは意識的、無意識的に大量の情報に触れながら、つっこみに使える言葉を脳内に格納しているのだと思います。

例えば、突っ込みの際に漫画や映画の1シーンを出したり、様々な芸能人の特徴を出したりします。

一流のお笑い芸人さんは、このように大量の情報から自分の芸に使えるネタを常に探しているのだと大変勉強になりました。

 

このように、勝手に番組を分析しましたが、いかがでしょうか?

皆様も機会があれば、ご覧ください。

ではでは。

 

       コント師のイラスト