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自転車乗りのつぶやき。

こんにちは、Mです。今回はビジネスとは関係ないお話をひとつ。

 

ここのところすっかり暖かく、春らしい気候になってきましたね。
サイクリングが趣味の僕としては、寒い冬場がおわりようやく快適に走れるシーズンになったとウキウキしています。

 

さて、サイクリングの楽しみ方にもいろいろあります。街中をおさんぽ的にまわるポタリングや、川沿いのサイクリングロードを走ったり、100㎞以上を行くロングライドなど様々ですが、僕が好きなジャンルに「ヒルクライム」があります。

 

ヒルクライムとは、自転車でHill(丘)をClimb(登る)するもので、その名の通りひたすら山や上り坂を走る楽しみ方です。
「うげ、なんでわざわざキツイことすんの?」「あンたM?名前の通りドMなの!?」人に話すと、だいたいそんなリアクションを浴びせられます。

 

ふつうの人からみると、一部のマニアックな自転車フリークの趣味かと思われますが、たとえば「Mt.富士ヒルクライム」という、富士山5合目まで20㎞以上も登るイベントには毎年1万人もの参加者が集まる、実はとても人気のあるジャンルなんです。

 

「山から見える景色がきれい」や「走った後のご飯がおいしい」といった、わかりやすい良さもありますが、1万人を惹きつける理由は“楽”だけではないのです。

 

山を登るのはきついです、走る時は全力です。日常生活でも、他のスポーツをしていても、本当に全力を出す機会は実際なかなかありません。ヒルクライムにはそんな「力を出し切る快感」があります。

 

そして山には頂上というゴールがあります。しんどい思いをしてヒイヒイ言いながら最後まで登った時の達成感は抜群です。

 

さらに、タイムの計測や、同じく走る人との競争など、自分の実力・努力に対してのストレートな評価も得ることができます。

 

ヒルクライムイベントに参加した、ある会社経営者はこう語りました。
「私の楽しみ方はこれである。『年に一回、圧倒的に自分に駄目出しされる』
私のような大人になると、なかなか得がたい経験である。
大自然と酸素、乳酸と筋肉痛が、私を嬲るのである。この一年、お前は何をしていたのかと。
これは年に一度、私の浄化の儀式なのである。」
(「半田グループ25周年社史」あとがきより)

 

と、書いてみると「やっぱドMじゃん!」な感じになってますが、「このクソ高い山め!、オレの足で踏みつけて登りきってやるぜ!」という逆にドS的な感情もあったり。
どちらにしても変態趣味なのかもしれませんが…、楽しみは楽しみということで。
「だからアナタも登りましょう!」とはさすがに言えないにしても、坂を登るサイクリストを、少しだけ温かい目で見てもらえると嬉しく思います。

 

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