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小説好きにおすすめしたい秋のアート展

こんにちは。

杏です。

あっという間に金木犀の時期も過ぎ

ハナミズキが色づいて秋の深まりを感じる

この頃です。

 

今日は小説が好きな方、芸術の秋から

アート鑑賞にチャレンジしてみたい方に

おすすめしたい企画展をご紹介します。

それは

上野の森美術館ゴッホ展 です。

 

上野の森美術館ゴッホ

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秋・冬のゴッホといえば、同じ上野にある東京都美術館

企画構成が素晴らしく、ゴッホを扱うなら

都美術館という思いがあります。

 

ですが、今回の上野の森美術館では

今までになかった趣向でゴッホ

楽しめてとても満足しました。

 

ゴッホを登場人物のように 

あくまで個人の感想なのですが

上野の森美術館ゴッホ展は展示の

コミュニケーションが小説のよう。

 

ゴッホがその当時、どんな思いを抱きながら

絵を描いていたか、彼の弟や友人に宛てた

手紙のフレーズが随所で紹介され(例は

この記事の最後に。。)、絵が展示されています。

本人の言葉の掲示はよくある形ではありますが

これほど多くの言葉を絵に添えている企画展

はこれまで私は見たことがありません。

 

本人の言葉と絵、組み合わさると

想像力が自然にはたらいてより興味深く

小説の中の登場人物の会話から情景を

思い描くように立体的に見る人の中に

入ってくるように感じました。

 

そのため、普段小説を読みなれている方は

その延長のようにアートを楽しむことができ、

絵はなかなかなじみがないけれど

ちょっと芸術の秋だから。。という気持ちの

方にはとっかかりとしておすすめできる

と思いました。

 

おすすめの作品群とゴッホの言葉

随所に素敵な作品があったのですが

特におすすめしたいのは最終間のゴッホ

精神療養院時代の絵です。

精神的に病んでいれば暗く重苦しい絵になる

のでは?と思われますが、

美しくキラキラとした光にあふれ

自然の光の移ろいを細かに捉えるような作品を

残しています。

 

その当時のゴッホが弟に宛てた手紙の一節は例えば

こんな形。

「庭で描いた僕の絵を受け取ったら、僕がここでさほど

ふさぎこんでいるわけではないということが

きみにも伝わるだろう」

 

「もうずっと糸杉のことで頭がいっぱいだ。

ひまわりの絵のようになんとかものにしてみたいと

思う。これまで誰も糸杉を僕のように描いたことが

ないというのが不思議で仕方がない。・・・」

 

こんな言葉とともに実際の絵をみてみたいと

思えたら、ぜひゴッホ展に行ってみてください^^

素敵な芸術の秋になりますように。