オレユニのこれまでとこれから(その1):営業職編
こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。
新しい年が始まりました。
ボクも今年は区切りの年を迎えることになります。
これにより人生の新しいステージが始まる予感がします。
そこで、この場を借りて、11年前に前線基地にでてきた頃からを振り返り、今後の新しいステージにつないでいけたらと思います。
前線基地で営業職を始める
ボクが前線基地にでてきたのは、49歳の時でした。
それまでの人生では一人暮らしの経験がなく、
常にだれかが近くにいた生活をしていました。
だからなのか、一人暮らしと言うのは、とても心細いものだと思い暮らしていました。
さらに、3.11直後ということもあり、街の照明は落とされ、
うら寂しい感をかきたてられました。
仕事も、それまで技術職のリーダーだったのが、営業職へ転換となりました。
田舎のおいちゃんだったため、営業職にもかかわらず、土地勘がまったくなく、
地下鉄の乗り換えルートは、なにを選択していいのか皆目見当がつきませんでした。
営業の場面でも新人でもやらない次のような失敗をやらかしてしまいました。
・新任のごあいさつに伺ったのに肝心の名刺を切らしていた
・訪問先の地図を間違えて印刷して時間通りにたどり着けなかった
・お客さまの名前をまちがえて読んでしまった
・待ち合わせ時間を1時間間違えて訪問できなかった
・持参した資料が1ページ飛びになって印刷されていて説明者を困惑させてしまった
それまでの立場は、支援してくれた人が大勢いたため、
自分で手を動かさなくても勝手に準備が整っていた環境であったのです。
あたらしい職場では、一人でなんでもできなければならない環境だと痛感しました。
必要な知識とスキルは足りていませんでした。
また、営業巧者の人と比べて、引き出しがとてつもなく少ないことを思い知らされました。これは致命的な弱点だと自覚しておりました。
当時のボクがもっていたのは、どうでもいいようなプライドと甘えだけでした。
営業職のための生活への切り替え
そこから、生活を切りかえました。
まずは営業のための知識を増やそうと、営業に関連する本を片っ端から読み始めました。20冊くらい読んだあと、結局書いてあることは多少の違いはあるけれど、基本は同じなんだと理解しました。
それと、営業職を長年やられている人からも積極的に教えてを乞いました。「麻雀とゴルフとタバコをやらないといけない」と言われたときは閉口しました。
加えて、業界の勉強を始めました。
それまでIT技術系のことしか興味がなかったため、
自社の業界の知識がとても薄っぺらいものだったのです。
狭い業界なので勉強する範囲は狭く、効率よくインプットすることができました。
訪問先のお客さまと会話が広がるように、
司馬遼太郎の本、歴史ものの本を読み始めました。
決定権をもつかたはこの手の本やドラマが好きな方が多いことを教えていただいたのです。
それと、旅で全国各地にでかけるようにしました。
それまでは、旅行自体にいくのはお金と時間がもったいないと敬遠していました。
また、誘われた飲み会などのイベントは基本断らずに参加しました。
結果、週5日飲み会が続く週もありました。
体力は辛いのですが、人と人のつながりは数珠つなぎのように広がっていきました。
読書は、司馬遼太郎の本と歴史ものの本を読み終えると、
新旧の作品を乱読し始めました。
昔なら手を出さないような作者やジャンルものを読み始めました。
ドラマは、流行りの作品は初回はできるかぎりチェックするようにして、
話題についていけるように心がけました。
これまで見逃していた過去の名作ドラマも配信サービスを使って見始めました。
薄っぺらいドラマに比べて、名作と言われている旧作ドラマは味わい深いものが多くありました。
また、知識に偏りがないように、違うジャンルの雑誌の定期購読も始めました。
現在は日経Trendyや日経ビジネスを定期購読しています。
こんな生活を数年続けていると、自然と必要な知識が増えてきました。
自覚はあまりないんですが、引き出しも増えてきた感じがします。
「新橋だったら大露路地に行かなきゃね」とか
「名古屋に行ったら駅地下のタンドールのカレーを堪能してください」とか
「札幌はふるさとという居酒屋がサイコーです」とか
そして人と知り合うことがとても多くなりました。
一人で暮らしたことで、
一人で居酒屋に当たり前に行くようになり、
一人で旅することも普通になりました。
甘ちゃんだった心と身体はすっかり鍛えられた感じがします。
自分の行動範囲が広がり、
変なプライドがなくなり、
年に関係なくうまくやっていこう、
と、思えるようになったのです
約10年間の営業職の生活の最強の武器はスマフォとSNSでした。
この2つの武器のおかげで大いに助けられました。
よいタイミングでよいものと出会えたものだと思います。
思いもよらない展開
このまま営業職で定年を迎えるのかと漠然と思っていました。
と、その時に、
予想外の話が飛び込んできたのです。
それがその後の人生の転換期になったのです。
(つづく)