こないな面子でやってまんねん
皆さんこんにちは。
オジサンと若者のコミュニケーションを見つめるモ~です。
今日は、私が大切にしている言葉についてお話したいと思います。
何年か前に、私が自分の会社の社長と一緒に取引先の社長のもと伺った時の話です。
自社の社長だけではなく、取引先の社長もいる場だったので、当時若手社員だった私はかなり緊張してその打ち合わせに臨みました。
そこでは難しい話も含め色んな話をしたのですが、ふとしたきっかけで社長が私を指さして「ウチはこないな面子でやってまんねん」とドヤ顔で言ったのです。
若くて経験が浅かろうと自社の社員が大切な商談の場に臨んでいることに対して、自分は自信を持ってると言わんがばかりの勢いでした。
(多少、冗談めかしていましたが・・・。)
この時に気付かされたのですが、商談の相手がどんな立場の人であろうとも、自社を代表して堂々と商談の場に臨むことが大切だということと、部下を信じて行動するということが部下に自信を植え付けることに繋がるということでした。
実際、私自身、この商談をきっかけに、どんな立場の人に会っても臆することなく自社の立場を説明することが出来るようになった気がします。
また、部下を持つ立場からすると「こないな面子でやってまんねん」と言われると、「こないな面子」を最大限に活躍できるようにするにはどうしたら良いかを考えるようになります。
最近、立場上、若いリーダーの相談に乗る機会が増えてきましたが、意に沿わない部下に対するストレスを感じるリーダーなどには、「こないな面子でやってまんねん」と自信を持って言えるように考えようと話しています。
人事異動は簡単に出来るものではないし、そもそも、どんな立場の人も、一人一人が自分の人生を背負いながら会社で仕事をしています。嫌だからと言って上司が簡単に部下の人生を投げ出すようなことは出来ないのです。上位職というのは、そうした責任を背負っているから上位にいるのではないでしょうか。
そこで、若いリーダーから部下の扱いに関する相談を受けたときには、せっかく一緒に働くようになったのだから、一人一人がどうやって活躍できるようにするかを考え、「ウチは、こないな面子でやってまんねん(ドヤ~)」と言えるようになった方がかっこいいよね、と伝えています。
その方が、部下も自信を持ってくれるだろうし。
仕事ぶりも性格もカンペキな人なんて、めったに存在しません。
カンペキな人ばかりが揃ったチームなんてそうそう出来るはずはないし、また、部下にカンペキを求めてばかりいると、部下の出来ていない部分ばかりに目が行ってしまいます。
個性豊かな「こないな面子」をどのように活かして、最大限のパフォーマンスを発揮できるチームにするかを考えることがマネジメント職のあるべき姿なんじゃないかな~と、私は思います。
「こないな面子でやってまんねん(ドヤ~)」
部下のマネジメントに悩むオジサンがいたら、是非、この言葉を教えてみてください。
ひとつこの言葉を教える際のポイントは「ドヤ顔で」というところです。
今日は、このへんで。