コンサルティングとマッサージ
百貨店出身の中小企業診断士 madmaxです。
「孤独のグルメ」シリーズかと思いきや、表題の件なので戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんが、お付き合い下さい。
最近、コロナの影響でデスクワークやZOOM面談が多く、そのうえ、移動も2年間は車で行っているため、腰の具合が悪く、マッサージのお世話になることも多くなりました。
マッサージを受けながら、ネタを考えていたのですが、コンサルティングとマッサージの間に共通項があることに気づいたので、今回、皆様にお伝えしようと思った次第です。
私がいつもお世話になるマッサージ店は「ベアハグ」さんです。
基本は整体コースを選びますが、コリがひどい時には鍼と組み合わせます。
鍼の先生も私のツボをわかってくれており、満足度は非常に高いですが、平日だけの勤務なので、緊急性が高い時にはもう1人の男性の方を指名して対応します。
お二人ともまさしく私のツボを理解してくれているのでマッサージを受けると施術時間中に「あー、そこそこ!!」というタイミングが多数やってきます。
私も素人ながら、いろいろな人から「神の手」と言われるほどマッサージは得意なので分かりますが、「あー、そこそこ!!」になるにはコツがいることを知っています。
具体的には、施術者と受ける側の呼吸合わせが重要なのです。
施術側が一生懸命ツボを押しても、押す際に受ける側が息を吸っているとツボに到達しにくくなったり、患部に近いところだと押す前にその部位に力を入れてしまって指がツボに到達しないということがあります。
いいマッサージを受けるには、施術側が骨格と筋肉の場所と関係性を知識ベースでしっかり理解して、手触りで「患部はここだな」と分かるようになるような経験の積み重ねがあることは前提条件になるのですが、受ける側にもコツが必要なのです。
受ける側のコツとしては、施術者に対して抵抗しないことがもっとも重要です。
施術者が指を患部に到達させる際には、受ける側は呼吸を吐く必要があります。また、痛みを予測してしまって過度な緊張を患部付近の筋肉に与えることは避けるべきです。
痛い可能性はありますが、あえて、すべてを受け入れる体制にすることで、最大の効果を得ることができるというわけです。
「コンサルティングと何の関係があるんじゃ?」というご懸念はごもっともです。
でも、実は共通項が多々あるのです。
マッサージでは、まず、お客様に痛いところやその原因となった可能性のある事象をヒアリングします。そのうえで、お客様の体の全身を触りながら、滞っていそうな場所、堅くなっている場所を探ります。
コンサルティングでも、同じように社長のお困りごとをヒアリングしつつ、その原因となる事象を丁寧にヒアリングしていきます。
マッサージ施術者もコンサルタントも経験と勘でクライアントの問題解決につながるツボを特定します。
ツボを特定できたら、実際の施術に入ります。いきなり患部を押すと、めちゃくちゃ痛いので、周辺の筋肉をほぐしながら徐々に幹部へ接近します。患部と周辺の筋肉は連動しているのです。
コンサルティングでも同様です。いきなり患部を突いてしまうと痛いところを突かれているので、社長や現場はひるんでしまいます。そんなことできないよっていう反応になります。ですので、周辺の部分からほぐしていきます。
周りからほぐしつつ、患部を責めるときには「ちょっと痛いかもしれませんが、効果を最大化するために、私が患部を指で押すときには力を抜いて呼吸は吐くということで呼吸を合わせてくださいね~」とあらかじめクライアントに宣言します。そして、なぜ、そこを責めるのかを理論的に説明します。
コンサルティングでも、なぜ、その改善策を打つのか、打つとどれぐらい痛いのかを説明しつつ、それでも患部の状況を改善するためには、社長と現場に呼吸を合わせてもらうことが必要なことをお伝えし依頼します。
そうやって、術者と患者が呼吸を合わせれば、良い結果を得ることができるわけです。これはマッサージもコンサルティングも一緒だということを皆様にお伝えしたいと「ベアハグ」でウトウトしながら考えたので、今回記事としてお伝えしました。
ご参考になれば幸いです。