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言葉の持つチカラを考える(その1)

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こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。

 

今回は言葉の持つチカラについて事例を交えて考えていきたいと思います。

 

ながいながい前口上

職場でパソコンを使い始めてからメールでのコミュニケーションはビジネスシーンでも当たり前になってきました。

ケータイでメールが送れるようになると、ビジネスシーン以外の場にもその傾向はひろがっていきました。

年代的の広がりも縦に長くなり、結果、老若男女にだれもが文字でコミュニケーションすることが息を吸うように普通になってきました。

 

#コロナ禍に伴うリモートワークの爆発的な進展でその傾向はさらに進展しています

 

メールでやりとりすることが多くなると、人によって、文字でのコミュニケーション力の巧拙の差が目につくようになりました。

 

よろしくない言葉の使い方を目にすると、

 

「問われたことに答えていないよ」

「一文が長すぎて何言っているのか途中で分からなくなる」

「この表現だと読み手に誤解されるゾ」

「もっと、こう書けばいいのになぁ」

 

という思いがフツフツと湧いてきたこともあり、文字でのコミュニケーションについてのノウハウを独自の構成でまとめました。それをもとに、時々、プチセミナーをやってきました。

 

しかし、それでもコミュニケーションをしているうちに、なんだかしっくりこないものがあることに気づきました。

時々、なにかが足りないと感じることがあったのです。

文字のコミュニケーションのノウハウよりもっとその前に大事なものが抜け落ちているようなのです。

 

そこで、なんだかしっくりこないなぁ、と思ったものをメモに書きあげてみました。

書き上げたものをながめていると、その人の基軸となる考え方やスタンスが、そもそも求められているものと違っていることに気づきました。

 

しかし、本人にしたらそのような気持ちは毛頭ないのに、これまでの口癖でついつい使ってしまっているのであれば、なんとももったいないことだと思いました。

 

そこで今回は、なんだかしっくりこないなぁ、と思った事例とそのカイゼン例を紹介することにします。

 

 

「で」と「が」の違い

 

■シーンその1:喫茶店で上司と部下の会話

上司「さぁ、今日はオレのおごりだ。好きなものを頼んでいいよ」

部下A「いいんですか、やったー」

部下B「メニュー、メニュー」

部下C「...」

 

上司「注文するものは決まったかなぁ」

部下A「私はアイスコーヒー」

部下B「ボクはカフェラテ」

部下C「オレは、、、コーヒーでいいや」

 

■解説

部下Cの「オレは、、、コーヒーでいいや」はいただけません。

 

このようなこと言われた上司は、「もっと頼みたいものがあるのか」と訝しがるかもしれません。

たとえ、安っぽい喫茶店であったとしても、相手に感謝する気持ちをもって接したほうが損をすることは少ないでしょう。

 

もっと言うと、上司に誤解を与えてしまう恐れがあるのです。

 

「こいつは接する相手に対して思いやる気持ちが少ないのかな」

「このようなヤツに、リーダーをまかせるとやっかいなことになりそうだな」

 

そんな気持ちはさらさらないのならば、言葉の使い方ひとつで誤解されるのは避けるべきです。

 

カイゼン

上司「さぁ、今日はオレのおごりだ。好きなものを頼んでいいよ」

部下A「いいんですか、やったー」「

部下B「メニュー、メニュー」

部下C「...」

 

上司「注文するものは決まったかなぁ」

部下A「私はアイスコーヒー」

部下B「ボクはカフェラテ」

部下C「私はコーヒーいいです」

 

まさに、「で」と「が」の一文字の違いです。

一文字の違いで印象がグっと違ってきます。

 

さらにブラッシュアップすると次のようになります。

 

部下C「私はこのお店のホットコーヒーを飲んでみたいです」

 

「私はコーヒーいいです」だけだと「コーヒーでいいの?」という上司からの気遣い質問がくることがあります。ブラッシュアップ例だとコーヒーが飲みたい理由がはっきりと伝わりため、上司も安心することでしょう。

 

 

「だと思います」と「です」の違い

 

■シーンその2:上司から部下への作業依頼

上司「この契約締結の稟議の確認をお願いします。特に数値はよくチェックしてください」

部下D「はい、わかりました」

 

(すこしたって)

 

部下D「確認終りました。大丈夫だと思います

 

■解説

部下D「確認終りました。大丈夫だと思います」は問題があります。

 

このようなこと言われた上司は、「なぜ、大丈夫です、と言い切らない」のだと訝しがるかもしれません。

 

加えて、上司に次のような誤解を与えてしまう恐れがあります。

 

「こいつは言い切らないことで、後でミスが発覚しても自分の責任を回避するつもりなのかな」

「このような責任感が希少なヤツに、リーダーをまかせるとやっかいなことになりそうだな」

 

そんな気持ちはさらさらないのならば、言葉の使い方ひとつで誤解されるのは避けるべきです。

 

カイゼン

上司「この契約締結の稟議の確認をお願いします。特に数値はよーくチェックしてね」

部下D「はい、わかりました」

 

(すこしたって)

 

部下D「確認終りました。大丈夫です

 

「だと思います」と「です」の違いです。

これだけで印象がグっと違ってきます。

 

さらにブラッシュアップすると次のようになります。

 

部下D「確認終りました。丈夫です「具体的なチェック内容は、3つあります。1つめは、前回の契約締結稟議の内容と差分チェックツールで差分をとり、違っていないといけない箇所と、同じで良い箇所の確認をとりました。いずれも問題ありませんでした。2つめは、数値については、xxx会で報告した報告資料とつけあわせを行いました。こちらも問題ありませんでした。3つめは、~(以下略)」

 

「本当に大丈夫なの?なにをどう確認してOKとしたの?」という上司からの質問をシャットアウトできます。さらに「こいつできるな」と思わせられます。

 

■おまけ

おまけで、この事例の悪い例のもっと悪い例を紹介しておきます。

 

上司「この契約締結の稟議の確認をお願いします。特に数値はよくチェックしてください」

部下D「はい、わかりました」

 

(すこしたって)

 

部下D「確認終りました。大丈夫だと思います。知らんけど

 

#こんなやつはオランよ。知らんけどww

 

 

長くなりそうなので続きはまた今度

 

(その2につづく)