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会社で一番偉い部署って…?

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こんにちは、Mです。
今回は少し個人的偏見も混じったお話を。

 

会社の中には大きく分けて営業部門と管理部門(事務管理部門)がありますが、「他の部門を食わせている営業が一番偉い」などと口にする人を見かけることがあります。

 

先日とある営業マンが「営業のオレらが稼いでやってんだから、総務にビシっと言ってきてやんよ!!」と息巻いていたのを耳にはさみ、ヤレヤレと思うこともありました。

 

結論から言えば「営業が一番」てのは大きな間違い。
営業であれ総務であれ(経理や人事であれ)、会社を生かすためには等しく大事な役割で、どちらが偉いとか論じること自体が無意味です。

 

にもかかわらず、営業部門が会社の中で偉いとされがち(または、自負しがち)なのはなぜでしょうか?

いくつか理由を考えてみました。

 

1.会社のお金は営業が稼いで(?)いる

営業の仕事はお客さんに商品を売ることなので、当然その代金として会社に売上が入ってきます。

売上が入る窓口が営業であるためか「自分の力で稼いできた」と思い込む人が中にはいます。

ですが、その商品を作っている製造部もあれば、様々な処理を担当してくれている事務、経理、流通、等々の部門があって初めてものが売れるわけなので、「誰々が稼いでいる」というのは短絡的な捉え方と思えます。

 

2.営業は顧客に一番近い立場

会社にとって一番気になる相手は顧客です。特に日本では「お客様は神様」なんて言葉を好んで使う人がいるように、顧客のことを何より優先すべきものとされています。

その顧客と最も近い位置にいるのが営業。「お客様がこう言っているんです!」といえば、多少の無理でも社内で通ってしまうことはよくあります。

 

会社にとって最も影響力が強い「顧客」の近くにいる営業マンが、社内の他部門より自分を重要な立場だと錯覚してしまうのも、無理ないかもしれません。

製造や企画部門が新しい商品・提案を出してきたときに「これは売れない!現場のことがわかってない!」と、まるで自分自身が顧客かのように、上から目線で切り捨てることもあります。

 

また、商品そのものでなく営業マン個人にお得意様・太い客がつく会社・業界もあります。そのような所では、営業マンが社内で多少ヤンチャをしていても、「業績のため…」と上司から目をつぶられることも(少なからず)あるのではないでしょうか。

 

3.営業はしんどい

とはいえ、営業はやはりヘビーで大変な仕事です。
顧客に近いということは、それだけ顧客の都合に振り回されやすい立場でもあります。

 

夕方にいきなり「今日中に納品してくれ」と言われたり、連休の前日に「週明け朝イチで提案書と見積書だしてね(=休日出勤確定)」とか、「これ(商品)なんとなくヤだから作り直し」とか言われることも日常茶飯事…(あくまで個人の感想です)。

そんな(一部の)モンスターカスタマーに全うに対応しようとすると、どうしても仕事量・残業・休日出勤が多くなり、精神・肉体ともに消耗してしまいます。

 

営業にはノルマという目標も課せられます。これが達成できないとクソミソに貶されるのはもちろん、達成できたらできたでさらに重いノルマを課せられる、という賽の河原にも似た苦行を味わっています。

 

以上のような非常にシンドイ思いを毎日していると、安全な(ように見える)社内にいる他部門の人に対して「俺はお前らより苦労しているんだ!尊重されてもいいだろ!」と思いたくなる気持ちもわかります。

 

4.営業は褒められやすい

営業は売上という目に見える数字を出せるので、仕事の成果がわかりやすい職種です。
また、商品にもよりますが、営業は個人の能力によって成果の大小が大きく変わります。

そのように手柄が目に見えてわかりやすいと上司としても評価しやすく、出世もしやすくなります。

 

となると、営業マンの心理としては、申請書やら経理処理やらの社内のことに手をかけるより、営業の仕事を優先したくなるのも無理はありません。加点方式の評価基準ゆえのもの。それに対して、経理、総務などの管理部門は「ちゃんとできて当たり前」の減点評価方式。

 

そのため、社内のルールを軽く扱う営業側と、順守させるのが使命の管理側の間でバチバチと衝突することは多々あります。

※ちなみにこういう衝突があった時、経営者は基本的に業績に直結する部門である営業の味方をしがちです。。

 

5.営業は押しが強い
「営業マンは押しが強い」というのは昔懐かしのイメージで、一概にそうとはいえないのはもちろんですが、内勤主体の管理部門の人に比べて交渉・コミュニケーション力に長けていて、社内でも意見を通しやすくなっているという気はします。

また人数の面で、営業部門は管理部門に比べて多数派であることから、営業側の言うことが正しいような、多数決の空気を出してくることもあります。

 

以上、挙げてみるとけっこう沢山ありました。

ちなみに私は営業部門・管理部門どっちの経験もあるので、フラットな視点で書こうとしたつもりですが、なかなか偏った内容になりました。
(営業に恨みがあるわけではないですよ(笑)。むしろ営業は好きな仕事です。)

 

どこが一番偉いとぶつかり合うよりも、それぞれが気持ちよく働きベストなパフォーマンスを発揮する理想に向かって、お互い歩み寄っていきたいものですね。

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