ピンチをチャンスに
こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。
コロナ騒ぎの中であらたなイノベーションが発芽している?
オーストラリアのコンビニエンスストアオーナーは「1人1パックのみ」と注意書きを掲示していたにもかかわらず、誰もこれに従わず困っていました。
そこで、トイレットペーパー売り場の棚にこんな張り紙を掲げたそうです。
「1個あたり3.50ドル(約235円)、2個目からは99ドル(約6,640円)。欲張らず、他人のことを考えて」
すると、買い占め件数は劇的に減ったとのこと。
通常は、たくさん買うと安くなる=ボリュームディスカウントです。しかし、たくさん買うと高くなる=ボリュームプライスアップ(勝手に作った造語)をすることにより、買い占めを減らし、多くの人に品不足となっている商品を行きわたらせることができます。
これもイノベーションだと思います。
ツイッターの書き込みには、国民全員に10万円の給付金を配るよりも、「1カ月後にコロナ感染していない人には10万円差し上げます」のほうがほるかに効果的だ、とのつぶやきがありました。
これもイノベーションだと思います。
オレユニ流 イノベーションの生成プロセス
イノベーションの生成プロセスの1つとして、次の手順があると思います。
→もちろん他のやり方もわんさかあると思います
1st Step:常識を疑う
2nd Step:あるべき姿(ゴール)を設定する
3rd Step:やり方を考える
事例をあげながら説明をします。
1st Step:常識を疑う
「もしかして、この常識は、おかしいんじゃないか?」
「このままでいいんだろうか?」
「意味があるのか?」
「なんでやっているんだろう?」
「だれが得するの?」
「なにが嬉しいの?」
そして、この時によくある反応は、
「理由はわからないけれど、昔からやってきていたことだからから」
「決まっていることだから」「規則だから」
「やめた時の影響がわからないから」
「ボクには決められないから」
「わざわざ騒動の種をまきたくないから」「静かにしていればいいじゃないか」
2nd Step:あるべき姿(ゴール)を設定する
次に、現在の常識の重要性や価値を評価・分析してゴールの設定を調整します
・重要なもの:ゴールのレベルを維持する
・それほど重要でないもの:ゴールのレベルを下げる
・価値がないもの:廃止する
・価値がないもの&害があるもの:瞬殺する
評価は時代とともに変わりますから注意が必要です。昔はセキュリティのことなどノーマークでしたが、今やセキュリティの重要性はドンドンと大きくなってきています。
3rd Step:やり方を考える
・プロセスを変える
・道具を変える
・規則のほうを変える
・考え方を変える
やり方を考える際の補助ツールとして、ECRSやオズボーンのチェックリストなどを活用すると、思いもよらない発想が湧いてくるかもしれません
これまでもいろいろなものが変わってきた
これまでもいろいろなものが変わってきました。それは誰かが常識を疑い、行動を起こしたから変わってきたことです。
これまでに次のようなもの変わっていきました
・ハンコ文化からノーハンコ文化へのシフト
・スーツとネクタイのスタイルから私服へのシフト
・年賀状からメールやSNSへのシフト
・結婚式は仲人なしスタイルへのシフト
・手書きの申請書や申込書からペーパーレス化にシフト
考えることは面倒なこと
考えることが好きな人もいますが、多くに人は、考えることは面倒なこと、なんです。だから、思考停止は人間にとって楽なことです。
かつて、高校の私服登校の活動を行っていた時に、「制服だと、明日の着ていく服はどれにしようか悩まなくて済む」と考えている人が予想外に多く、廃案になってしまった事例を思い出しました。
あえてリスクを冒してまで行動するのか
また、声をあげて行動することも面倒なことです。静かに暮らしていれば、今となんら変わりはないのですから。わざわざ、災いを被るようなリスクを冒してまで行うことはない、と普通の人は考えるでしょう。
しかし、自分に被害が及ぶような常識であればどうでしょうか。自分に害が及ぶような常識であれば行動したほうがいいはずです。黙っていたらただただ害を被るだけだからです。
まさに今、コロナ騒動の影響で、我々はトイレットペーパーやマスクが買えないという目にあっています。記事冒頭で紹介した事例は、まさに時勢にあったものになります。
しかし、考えないとなにも変わらない
長々と書いてきましたが、コロナ騒動下にある今は、格好のイノベーションの発芽の機会だと考えます。
思考停止に陥らず、当たり前だと思うことにも疑問をもって、よりよいところに導く行動をしていきたいと思います。
考えないとなにも変わらないし、行動しなければ、なにも生まれません。
ピンチをチャンスに。
以上