任せるときに思い出したい“3つの質問”
こんにちは、Mです。
先週は"おっ"さんが個性的な部下の話をしてくれましたが、
部下や後輩、新人に仕事を任せたときに、「なんでこんな変な資料ができるんだ?」「なんでこんなに時間がかかるんだ??」と、思いもしない結果になったことは誰でもあるかと思います。
そんなとき、ちょっと思い出してもらいたい3つの質問のお話です。
1.仕事を任せた目的は?
「そんなの“成果”を出してもらうために決まってるじゃん」という声も聞こえますが、特に新人に対してはもう一つ“成長”という目的があります。
たとえば、「電車に乗って得意先まで資料を届ける」仕事を任せる場合、“成果”のためなら、『電車の乗り換えルート』や『現地の駅から得意先までの地図』など、詳しい資料を渡すのが正しい指示です。迅速・確実に資料は届きます。
逆に、“成長”が目的ならば、『得意先の会社・担当者名』だけ伝えて、行き方は本人に調べさせるという指示をします。時間はかかり、ちゃんと届けられるかも怪しくなりますが、自分の頭で考えることで新人は成長することができます。
「遅い!」と感じた時も、目的が“成長”だったと考えれば、間違えたり遅れたりすることは、むしろちゃんと目的を達成しているということになるのです。
2.“成果のイメージ”をちゃんと共有できてる?
「今月の売上の資料、イイ感じでまとめといて~。部長好みのデザインでね、ヨロシク!」なんてゴキゲンな指示を部下に出して帰った翌日、全部自分で作りなおすハメになった苦い経験はありませんか?
ここまでアバウトすぎる指示は極端ですが、新人に限らず、どんな人同士でも、自分の思うイメージと他人の頭の中にあるイメージが全く同じであることはまずありません。
なので、自分の思う“成果”を出してもらうためには、イメージの共有が大切なのです。
資料作成なら、『完成品の見本』や『部長の好きなデザインの例』など、具体的な物を出して、しっかりとイメージを共有しておかない限り、トンデモナイ資料(と、作り直すあなたの苦行)は、永遠になくなることはないでしょう。
3.“材料”は足りている?
成果のイメージを共有したら、それを作るための“材料”を渡しましょう。
“材料”とは、「現実の物品」だけでなく、「情報」「やり方の指導」「途中段階でのチェック」など成果のために必要なものすべてを指します。
よくあるのが、「現実の物品」だけを渡して指示できたと思いこんでしまうこと。
作業に必要な「情報」が足りているのか(もしくは作業者が自力で調達できるか)、どの程度までの「やり方の指導」をすべきか、間違いやすい作業なら「途中段階のチェック」をどこではさむべきか、、、何か欠けていると、正しい成果には結びつきません。
部下の力量を見極めて、これらの“材料”を過不足なく渡せるのが、むしろ指示をするあなたの力量と言えるでしょう。
と、いうことで「使えない部下キタ!」と叫びたくなることは様々な場面でありますが、逆に「使えない上司イタ!!」などと思われないよう、任せるときは、この3つの質問を思い出してみてください。
(自戒もこめて。。。)