深圳ツアー その1:日本が向かうべきところは中国じゃない
こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。
7/7から7/10まで(香港経由で)中国の深圳に行ってきました。
昨年に中国のキャッシュレスに興味をもち、個人的な研究テーマとして調査をしておりました。
調査をすればするほど、「今の深圳を自分の目でみてみたい」という欲望が湧き上がっていきました。
と、そんな時、JISTA(社外のIT研究会のこと)で知り合ったKさんより「7月に深圳ツアーを企画しているんだけど、一緒にいかないか」と声をかけていただきました。
会社とドロンチョ様(奥さまのこと)の承認は予想外にスンナリ通り、自費でツアーに参加することになりました。
おおまかなツアー旅程は次の通りです。
7月7日(日)
羽田~香港空港~ホテル(深圳)
香港国際空港に現地集合というスタイルでした
7月8日(月)
午前 WeBank、「テンセント」出資のデジタルバンク訪問
午後1 華強北電気街、秋葉原の約20倍と言われる巨大電気街を散策
午後2 潤加速訪問、大手ディベロッパー「華潤グループ」運営のコワーキング&アクセラレーターを訪問
午後3 SVV、ハードウェア関連のイノベーションに特化したインキュベーター(Shenzhen Valley Ventures )を訪問
7月9日(火)
午前 DJI、DJI旗艦店を訪問
午後 テンセント新本社ビル付近を散策
香港へバスで移動
7月10日(水)
ホテル(香港)~香港空港~羽田
さて、今回のツアーで感じた雑感(私見)です
人は
・深圳は若かった
→平均年齢28歳とか
・テンセント付近にいた若い人はキラキラ輝いているように思えた
・眉間にしわを寄せて、困った顔をしている人をみなかった
・耳に受信機をつけている日本人団体をみてもスルー
→好奇の目でみられることもなかった
・ホテルの人も中国語と英語しか話さない。日本語は通じない
→中国くるときは中国語勉強してコイや
街は
・工事中のところがあちらこちらにあった
→まだまだ整備途中という感じ
・新しいビルと古くい建物が混在していた
→貧富の差が大きそう
・深圳駅近くのホテルの周辺の道はデコボコ、汚そうなお店が連なっていることもあった
→歩きにくいところでした。えーと、駅前でしょ、ココ、という気もでいっぱいだった
・ボロいシェアバイクがいたるところにあった
→乗っている人をほとんど見かけなかった。深浅ではシェアバイクビジネスはすでに終わったビジネスなんだそうです
・町の中で平気で歩きタバコをしていた
キャッシュレスは
・深センでは、現金は使えないかと思っていましたが、ホテルはもちろん、雑貨屋、コンビニで使うことができました
→最近、飲み会以外はスイカかクレカで済んでいます。しかし、皮肉なもので、最近現金を一番使ったのが、深圳・香港でございました
・逆に、QRコード決済をやっている人をみかけませんでした
→実はコレは、QRコード決済の挙動が通常の挙動の中に入り込み、我々には気づかなかっただけなのかもしれません
ITは
・スゲー、と感じられるところはなかった
→それを感じる機会がなかったからだろうけれど
・帰りの飛行機は小学生の団体旅行と一緒だった。全員がスマフォ持って常にチャカチャカいじっていた
→やつらはマナーは最悪だった。ウルサいし、ゴミをまき散らしていたし
企業は
・若い優秀な人が集まり、全員が共通の目的に向かって突き進んでいるようにみえた
→優秀な若い人を中途採用して、福利厚生をよくして囲い込み、そこそこの賃金で死ぬほど働いてもらう
・ピラミッドな体制ではなく若い人材だけのフラットな組織。ほぼ全員が手を動かせ、意思決定も即断即決だと、アウトプットもドンドンできる。そんな人たちは996(朝9時から夜9時まで週6日働くこと)で当たり前のように働く
→中国はスピードを大事にしているんでしょう。どこかの国のように働き方改革で早く帰ろう、休みをとろう、なんて言っていると中国はさらにドンドン先にいくんじゃないかと思います
対日本人は
・ビジネスにつながらない、邪魔なヤツらがまた来やがった
→ホスピタリティの精神はあまりないんじゃないかな(一部に人はあった)
・話しかけんなよ、面倒だから
→そんなことを感じました
・そんな質問、人事部に聞けや
→実際にこのやりとりがありました
・まぁ、「中国は日本なんか相手にしているヒマはない」感じがアリアリでした
日本が向かうべきところは中国じゃない
・深圳ははたしかに進んでいる街でした
・しかし、すべてのものを日本がタイムマシン経営の参考にすべき対象ではないと思料します
・日本に取り込むべきもの/取り込むべきではないもの、を区別して参考にしないとうまくいかないのでは
中国を参考にすべきもの
・スピード重視経営
→品質は二の次。でも、セキュリティには注意ww
・ゴーイングコンサーンを目指すのではなく短期(5~10年くらい)の成功を目指す
・だから、新卒一括採用ではなくキャリアの通年採用への舵切り
・国をあげての施策
以上