「目的」は見えるところに
こんにちは。
おじさんと若者のコミュニケーションを見つめる「も〜」です。
今日は、若いメンバー中心の会議にオブザーバーとして参加したときの話をしたいと思います。
その会議では、思ったような売上が上がらない中、あれやこれやと様々な対策を話し合っていました。なかなか議論が進まない中、あることに気づいたので、ふとこんなことを言ってみました。
「それってお客様の為になるのかな?色んな対策を話し合ってるけど、全部主語がお客様じゃないよね。」
その言葉を聞いて、その場にいたみんなが「ハッ」としました。
売上を上げる対策を考えることに夢中になっていて、なんの為に売上を上げるのかという目的がすっぽり抜け落ちていたのです。
お客様が欲しい商品やサービスを考えるのではなく、売れるためにどうするかばかりを考えてしまっていたのです。
それでは利用するお客様の心に刺さるサービスや商品を考えられるはずがありません。
普段何気なくしている仕事の中でも、そうしたことは往々にしてあると思います。
資料を説明するための資料とか、本来会議でこれからの対策を話し合うという目的があったときに、これまでの事象の分析ばかりしてしまうとか…。意外とやっていませんか?
そうしたことを避けるため、私の場合、メンバーに仕事を頼むときや、会議のときなど、ゴールを明確にすることを意識しています。
資料なら「誰宛てで、どんな目的」なのか、会議ならホワイトボードに「本日のゴールと、それが誰のためにどんな価値を与えるものであるか」などを書き記します。
そうすると、作成する資料の出来をチェックしやすいですし、会議の議論も目的に沿ったものになります。
仕事をしていると、あれやこれやと色んなことを同時に考え、同時に作業するなんてことは日常茶飯事です。
そうなると、つい目的を忘れがちになってしまいます。
そんなときに、仕事や会議を始める前に、目的を明示するだけで、ゴールに向かって物事を進めやすくなり生産性を上げることが出来るのです。
そんな当たり前のこと、今さら言われなくてもと思う方もたくさんいらっしゃると思いますが、騙されたと思って、目的を明文化してみてください。
常に目的が目に見えるところにあると、仕事への取り組み方が変わってきますよ。