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相手が聞きたいことから話す

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こんにちは、kok(こく)さんです。

 

前回の投稿記事「聞かれたことを聞かれたことだけ聞かれた順番に答える」の評判がとても良かったので、その続きとして、今回は「相手が聞きたいことから話す」ということについて書かせていただきますね。

たとえば、何か業務上のトラブルが発生し、それを上司に報告するシーン。報告するあなたは、そのトラブルが予期できないものであったことを上司に理解してもらいたいと思い、トラブルが発生するに至った経緯を順番に説明します。一方、上司はそのトラブルの現在の状況をまず知りたいと思っているかもしれません。そうすると、どうなるでしょうか?

おそらく、あなたの説明は上司にはほとんど理解されないでしょう。下手をすると、あなたが説明している間、上司はずっとイライラしていて、あとでお叱りを受けてしまうかもしれません。これはどうしてでしょうか?

 

人は頭のメモリーに「問い:自分の聞きたいこと」があると、それが解消されるまで、他のことが頭に入らないものです。上記の例の場合、上司の頭のメモリーには「トラブルは現在どうなっているのだろうか?」という問いでいっぱいになっています。まずこの問いに答えて、頭のメモリーのスペースを空けてあげないと、他のこと(これまでの経緯)を説明しても頭に入らないのです。その結果、あなたが伝えたいことが上司に伝わらない。

 

なので、相手に何か伝えたいことがある場合は、まず相手が聞きたいことを話して、相手の頭のメモリーをクリアーにしてから、こちらの伝えたいことを話すことが重要になります。

 

これ、会議の時も同じです。会議が始まってすぐの時間帯、多くの参加者は直前までやっていた業務のことを考えていて、なかなか会議に集中できないもの。参加者の頭のメモリーには前の業務のことが入っているため、会議の内容が頭に入っていかないわけですね。こういう場合、参加者の頭のメモリーをクリアーするのに有効な「チェックイン」という手法があるのですが、これについてはまたいずれ。