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会議の進め方による大きな違い

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こんにちは、kok(こく)さんです。

最近、ある企業の社員のみなさん向けに「会議ファシリテーション研修」をご提供させていただきました。集合形式のリアルな研修が久しぶりだったことと、参加者のみなさんが積極的にワークに取り組んでいただいたことで、講師としても楽しくやりがいのある研修になりました。

 

会議の舵取り役であるファシリテーターの存在はますます重要になってきており、今後、優秀な会議ファシリテーターを有するか否かが、その企業の生産性を決める大切な要素になってくると思います。

研修の中では、ファシリテーターの会議の進め方によってどのような違いが出てくるのかについて考えていただくために、以下の2つのケースを読み比べていただきました。

<ケース1>
あなたは職場の会議でファシリテーターを務めることになりました。現在開発中の製品Xと製品Yのどちらを今後の主力製品にしていくかを決める重要な会議です。会議が始まり、あなたが「意見のある人はいますか?」と言うと、A部長が製品Xの優れた点を滔々と説明し始めました。A部長の説明には迫力があり、何人かの参加者がA部長の意見に賛同しました。次にあなたは「他に意見はありませんか?」と問いかけましたが、手を挙げる人はおらず、そのまま製品Xが主力製品に選ばれました。

<ケース2>
あなたは職場の会議でファシリテーターを務めることになりました。現在開発中の製品Xと製品Yのどちらを今後の主力製品にしていくかを決める重要な会議です。まず多様な意見を出してもらうべきだと考えたあなたは、参加者を3人1組のチームに分けて、意見交換をする時間をとり、その後、各チームでどのような意見が出たのかを全体に発表してもらいました。次に、あなたはこれまで出た意見をポストイットに書いて、ホワイトボードに貼り付けていきます。そして、参加者全員で同じような意見をひとつにまとめたり、優先順位をつけたりして見える化していきました。その作業を進めていくうちに、徐々に製品Xの方が製品Yよりも会社にとってメリットが多いことが明らかになっていきました。そして、製品Xが主力製品に選ばれました。

 

いかがでしょうか?ケース1もケース2も同じ結論(製品Xが主力製品に選ばれる)になりましたが、ファシリテーターの会議の進め方は異なりました。これによってどういう違いがあったでしょうか?