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6月は危険

百貨店出身の駆け出し診断士madmaxです。

コロナ対策で自宅で自炊するケースが増えてきていると思いますが、食中毒を起こしてしまっては大変なことになります。

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私は食品売場に在籍していた関係上、食中毒には細心の注意を払うよう教育されていました。年間の中でも6月は最も食中毒に対する警戒が必要でした。

警戒する対象としては、①食材と保管方法、②調理環境、となります。各対象でポイントを押さえれば安全に夏場を乗り越えられると思います。

①食材と管理方法

【卵】
卵は最も危険な食材です。卵を割ったまま短時間でも置くことは厳禁です。また、火を通しても半熟状態のものは雑菌が繁殖しやすくなります。しっかり、火を通してから食べるようにしましょう。

【乳製品】
牛乳はもとよりクリームやホワイトソース等は冷蔵庫で管理し、乳製品を使った料理なども食べ残したものはすぐに冷蔵庫に入れましょう。再度食べる時には必ず加熱しましょう。また、お弁当などにはできるだけ入れないことをお勧めします。 

【肉類・魚介類】
こちらは常に温度管理等を心掛けていると思いますが、夏場はいつも以上に管理が必要です。特に貝類は危険です。ハムやベーコンと言った加工肉も夏場は菌が繁殖しやすいので、食べる時は注意しましょう。肉類・魚介類を使った料理を再び食べる際には、必ず加熱調理してから食べましょう。(常温に長時間さらした料理はできれば破棄しましょう)

【豆類・イモ類】

 豆類・イモ類は食材のままでは安全性は高いですが、気温が高くなり、菌の繁殖が活発化する環境において、煮た豆や煮たイモはいわゆる「足の速い」食材となります。初めて煮て、食べた後の残りは速やかに冷蔵庫で保管するようにしましょう。(ポテトサラダなども同様です)また、再び食べる場合は、必ず熱を通して食べましょう。

【生野菜】
生野菜は内部に水分を含んでおり、常温では腐りやすくなります。特に夏野菜などは、水分量が多いので、きちんと冷蔵庫で保存し、新鮮なうちに食べましょう。もし、購入してから少し時間が経ってしまった場合は、熱を加えた料理に使いましょう。

【御飯類】
チャーハンや炊き込みご飯はたくさんの具材が入っているため、白米を炊いただけのご飯に比べて腐りやすいと言えます。調理して食べた残りは、すぐに冷蔵庫で保管するか冷凍しておきましょう。
【練り製品】
練り製品は加工品ですが、原料は海産物なので常温では傷みやすい食材です。通常も冷蔵保管しているはずですが、おでんや煮物に使った場合は足の速い食材に早変わりです。調理して食べた後は速やかに冷蔵庫で保管しましょう。お弁当などに入れるのはもってのほかです。

【冷凍品】

意外に盲点なのが、冷凍品です。冷凍品は購入してすぐに冷凍庫へ投入すれば問題ないですが、一度解凍した食材は注意が必要です。解凍した瞬間に菌の増殖が始まります。再冷凍した時点では増殖した菌がいったん眠りますが、増殖した量はそのままです。それをそのまま食すと食中毒になる可能性があります。食べかけのアイスなども危険なので注意しましょう。

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 ②調理環境

調理環境とは、食材や料理が触れる場所のことです。まな板をはじめとした調理器具、そして、料理をする人の手指も調理環境に入ります。調理道具については、使用したら台所洗剤で洗うと共に、アルコールや過酢酸、次亜塩素酸などで消毒すると完璧です。手指についても調理する前に手洗いを行い、可能であればアルコールで消毒しましょう。手指に傷がある場合は、黄色ブドウ球菌が傷口に通常以上に付着している場合があり、食中毒の原因となります。手袋をするなど食材や調理器具に菌が移らないように注意しましょう。最後に食器についても洗った後に水滴がついたまま放置すると雑菌が繁殖する可能性があります。食洗器のドライ機能をつかったり、すぐに拭いて乾かすようにしましょう。

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専門家の助言ではありませんが、身近な食中毒防止の方法としてお役に立てれば幸甚です。適切な対応をして夏を乗り切りましょう(^^)/