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プレゼンテーションの設計図

こんにちは。

おじさんと若者のコミュニケーションを見つめるモ~です。

 

最近、若手のプレゼンテーション資料の作成をみていて、いくつか気になることがありました。そのなかで、今日は、プレゼン資料の設計について考えていきたいと思います。

 

皆さんは、プレゼン資料を作るときにまず何をしますか?

「起承転結を明確にする」「伝えたいことをわかりやすく整理する」など、いろいろ考えることがあるかと思います。

 

先日、同僚のプレゼン資料作成方法を何とはなしに見ていると、いきなりパワーポイントを開いて、いろいろ伝えたいことをいれては、「あ~でもない」「こ~でもない」と唸っていました。

 

そこで、「プレゼンの全体設計はどうなっているの?」と聞くと、「全体像は〇〇で、△△ということを踏まえて、□□という構成にしようと思っているんです。」と答えてくれました。「そこまで考えているんだったら、それをパワーポイントに落とし込めばいいだけじゃないの?」と聞いたら、「それが上手くいかないんですよね~」と。

よく聞いてみると、プレゼンの全体像は頭の中で考えているだけで、見える化できていないようです。

 

プレゼン資料の作成に慣れていない人にありがちなことですが、いきなりパワーポイントを立ち上げて、そこで直接プレゼンの内容を入れていこうとすると、自分の考えをうまく整理できずに行き詰ってしまいます。

そのため、私はそういった人には、「まず自分の頭の中で考えていることを見える化してみよう」と伝えます。

 

頭の中で考えていることを頭の中だけで整理することは意外と難しく、見える化して整理をすることで、どこに力点を置くか、説得しやすい順位になっているかを確認しやすくなります。

 

プレゼン資料の考えを見える化する手順として、私は下記の方法で整理をしています。

 

① まず、紙の上に、伝えたいことを思いついた順にランダムに書き出します。

② 書き出したことを、「大項目」「中項目」「小項目」に切り分けます。

  イメージとしては、以前にもこのブログでお伝えしましたが、小説の章立てと章の中に入る項目を整理していいくイメージです。

③ 「大項目」「中項目」「小項目」を整理した後に、それぞれの章をつなげてみて、ストーリートして成り立つかを考えます。

 

伝えたいことを、説得できるようなストーリになるまで、それぞれの章を入れ替えてみたり、省いてみたり、を繰り返します。その際、大中小のレイヤー(階層)が正しいかも確認します。

 

③については、私はエクセルを使って大項目⇒中項目⇒小項目を確認しています。

エクセルを使うと行や列を入れ替えやすいためです。

 

①~③までを行って、伝わりやすいストーリーが成立していることを確認して初めて、パワーポイントを使ったのプレゼン作成に入ります。

 

この方法を行うことのメリットは、単に考えを整理しやすくするだけではなく、パワーポイントに入れる文言が、設計の段階で考えられるので、パワーポイントには「大項目」「中項目」「小項目」の順に従って、設計図から転記するだけでよくなることです。

結果として、プレゼン資料を作成する時間の大幅な短縮にもつながります。

また、設計の段階でロジックの矛盾を解消しているので、出来た資料が伝わりやすいストーリーになっているという利点もあります。

 

プレゼン資料の作成に時間がかかってしまっていたり、行き詰ってしまうことが多いというう方には、ぜひ試して頂きたい手法です。

 

プレゼン資料については、デザインなどでもお伝えできることがあるのですが、それはまたの機会とします。

 

それでは、また。