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Zoomを使ったオンラインでABD読書会をやってみた!!

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こんにちは、kok(こく)さんです。

 

僕が事務局を務めている組織開発研究会は、2015年4月から毎月一回定例会を開催してきましたが、新型コロナウィルス感染症のため、今年の3月は初めて定例会を中止にしました。4月も中止にする方向で話が進んでいたのですが、何かできることを考えようと思い直して、4月はZoomを使ったオンラインで開催することになりました。初めてのオンライン開催。せっかくなので、組織開発研究会らしいことをやろうと、オンラインでABD読書会をやることにしました。

 

「Active Book Dialogue(ABD)」とは、一冊の本を多人数で一気読みする手法です。前半、誰がどのページを読むかの分担を決めて、各自でリーディング&サマライズ(まとめ)を行い、後半、プレゼンリレーという流れで進めます。事前に課題図書を読んでおく必要はありません。当日かなりの集中力が必要ですが、そのぶん、達成感があります。今回はこのABD読書会をオンラインでやってみました。(実施したのはこの記事を書いた一日前です。)

 

進め方は以下の通り。

(1)Zoomの基本的な操作の確認

(2)チェックイン
(3)ABDの進め方の説明

(4)誰がどのページを読むかの分担決め
(5)各自で本の読み込み→プレゼン資料作成(40分)
(6)プレゼンリレー(ひとり3分)
(7)対話(ブレイクアウトルーム)→全体シェア

(8)投票・集合写真撮影

(9)懇親会(Zoom飲み会)

 

実際にやってみていくつか気づきや反省点がありましたので、自分自身のための覚え書きの意味も含めて書いておきますね。

 

ファシリテーター兼オペレーターは超たいへん

 ABD読書会を進行するファシリテーター(司会役)とZoomを操作するオペレーターをひとりで行うのはとてもたいへんです。たとえば、プレゼンリレーの時、「次はAさん、プレゼンをお願いします」と告げてから、Aさんのマイクのミュートが解除されたことを確認して、キッチンタイマーを3分にセット、ビデオ画像をAさんにスポットライトを当てて、「はい、Aさん、どうぞ」。Aさんが話している間に、次のプレゼンターが誰だったかを確認しつつ、Aさんの話にも耳を傾けて、ときどきうなづいたり。他の参加者がどんな様子なのかも気になります。正直、Aさんの話はあまり頭に残りません・・・慣れもあると思いますが、表のファシリテーター(司会役)と裏方のオペレーターは別の人がやった方がいいかもしれません

 

②事前の準備は万全に

 誰がどのページを読むかの分担決めをする際、通常ならその場でみんなで話し合って決めてもそれほど時間がかかりませんが、オンラインの場合はコミュ二ケーション手段に制限があるので、ヘタをするとすごく時間がかかってしまいます。事務局側があらかじめ分担案を決めておいて、それを参加者に見せてそのまま行うか、微調整するのが良いと思います。スムーズな進行のためには事前の準備が欠かせません。

 

③各自で作業を行う時、ビデオはオンのままで

 分担が決まって各自で本の読み込み&プレゼン資料作成を行う際、集中して作業をしてもらった方がいいかと思ったので、各自のビデオはオフにしたのですが、あとで聞いた参加者の話では「ビデオをオフにした途端、自宅でひとりで過ごしている気分になって、やる気がダウンしてしまった」とのこと。ビデオはオンのままにして、場とのつながりを保ったまま行った方が、参加者のやる気を維持できるのかもしれません。あと、ビデオオフにしてると、その間、ファシリテーターは寂しいですしね・・・

 

ブレイクアウトルームは面白いけど課題もある

 ABDを行った後、Zoomのブレイクアウトルームを使って、少人数での対話をしてもらったのですが、盛り上がったグループもあれば、あまり盛り上がらなかったグループもあったようです。通常だとファシリテーターが全体を見渡して、盛り上がってないグループがあったら介入するということをやるのですが、ブレイクアウトルームの場合、ファシリテーターは(ひとつずつルームを順番に覗きにいくことはできるのものの)すべてのルームの状況を同時に把握することはできません。このあたりは各ルームのメンバーの分け方の工夫や、対話をしてもらう前に意識づけ(対話してもらう内容や進め方を丁寧に説明しておく)を行うことで、ある程度フォローできるかもしれません。

 

⑤オンラインならでは!遠方の人が参加してくれる

 今回の参加者のうち半分が初参加の方でしたが、そのほとんどの方が東京近郊以外(東海、北陸、九州等)の方だったことに驚きました。これこそオンライン開催の醍醐味のひとつです。リーチできる範囲が一気に広がった感じ。これ、参加者だけでなく、ゲスト講師も遠方の人が呼べるということになるので、可能性が広がりますよね。

 

学んだこと・気づいたことは他にもたくさんあったのですが、長文になってきたので今回はこのへんで。やはり、何事もやってみることが肝心ですね!!

P.S 組織開発研究会ではしばらくオンラインでいろいろチャレンジしていきます。ご興味ある方は研究会のfacebookページを覗いてみてください。(よかったら、いいね!をよろしくお願いします。)

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