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日頃の行い

小売業出身の駆け出し診断士madmaxです。 

コロナ禍で中小企業の経営者の皆様が大変な状況にあるのは皆様ご存じのとおりです。私も中小企業診断士として、持続化給付金や家賃支援給付金、新型コロナウイルス感染症特別貸付といった、国の支援制度を事業者様にご紹介・申請支援といったお仕事に取り組む毎日です。

そういったご支援の中で痛切に感じるのは「日頃の行い」の重要性です。

給付金も支給まで日数がかかるケースとして、前年度の確定申告書類の控えがない、そもそも確定申告をしていない、開業・創業届を出していない、家賃契約の契約書がない、契約当事者が変わっているのに名義変更されていないなど、いずれも本来、やっておくべきこと、書類を整理しておくこと、といった基本的な事項ができていないがゆえに、給付金がもらえない、給付までに時間がかかるといった目にあってしまいます。f:id:moreblog:20201105010851p:plain

融資についても同じことが言えます。カード支払いの延滞、税金の滞納、以前の借入金の返済遅延、日ごろからの収支・資金管理のいい加減さ、事業会計と家計の未分離、事業計画の未整備といったことにより、いざ、困ったときに借りたいと思っても、銀行もそう簡単には貸してくれません。

 

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コロナ禍においては、そういった事情も含めて、最大限救済する姿勢を国や自治体、銀行は持っていると思います。

もちろん、各事業者様にとってみれば、日々、大変な思いをして商売しているのだから杓子定規なことなんかに付き合ってられないぞ!、税金払ったって政治家が無駄遣いするんだからできるだけ払わないようにしよう、連鎖倒産など他社のせいで資金繰りが厳しくなったのだからしょうがない、などと思う気持ちもあるでしょう。

しかし、そのおおもとは、すべて「日頃の行いをきっちりできていたか」ということに帰結すると思います。

自己反省もかねて、経営における「日ごろの行い」は多岐にわたりますが、基本的には、以下の通りかと思います。

①経営環境の変化に伴い自分の強みを対応させる事業計画をつくっておく

②毎月の収支をきっちりつける(会社のお金と自分のお金を区別する)

③資金繰り表をつくって資金の出入りを管理する

④税金はしっかり払う

⑤お金を借りた銀行には定期的に業績開示を行う

⑥借入金はきっちり返済する・返済が難しくなったら早期に銀行に相談する

⑦契約書や届け出書などの書類の管理をしっかり行う

⑧お客様には全力で奉仕する

仕入れ先様には遅延なく支払う

⑩従業員には感謝の意を表す

⑪商工会や商工会議所にはできるだけ入会して担当者と定期的に話す

 

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こうやって列挙してみると、人間としての健康管理と同じですね。

①人生設計を立てる

②日頃から体を動かす

③食べるものに気を遣う

④家計を管理する

⑤ローンやカード支払いを遅延させない

⑥地域の方々とかかわりを持つ

⑦奥さんやお子さん、ご両親に感謝する

⑧会社の上司・同僚・部下・取引先さんに感謝する

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基本的で当たり前のこと、それをするのが難しい。

でも、やらないとね!(自己大反省を込めて)