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住宅購入のお話(おすすめ書籍の巻)

こんにちは、Mです。実は最近家を買いました。

住宅購入は「人生最大の買い物」などと言われますが、やってみると実際その通りで、調べたり考えたり動いたりと膨大な仕事量がある一大プロジェクトでした。

 

不動産のいろはの勉強から、自己分析、エリア検討、物件探し、予算編成、住宅ローン選び、不動産会社対応、等々々々…。一年ほどどっぷりと取り組んでいろいろと学ぶことがありました。

せっかくの滅多にない経験ですので、これから家を買おうという人のために、このBLOGにて住宅購入についてのお話を今後ちょこちょことさせてもらおうかと思っています。

 

手始めに今回は「書籍」のお話です。

不動産の勉強・情報収集は本で行うことが多く、気が付けばトータルで50冊ほど読んでいました。

その中から、ぜひおすすめしたい良書を選んでご紹介します。


1.基本的な流れを知る

「家を買う」と言っても、いきなりは何から始めればわからず手探りでスタートしますので、住宅購入全体の流れや基本となる考え方がわかる本を、最初の1冊として手に取るのがいいでしょう。

 

『すみません、2DKってなんですか?』

日下部 理絵、小林 義崇:サンマーク出版 (2021/6/15)

【おススメ度】★★★★★

これから家を買おうとしている編集者が、住宅のプロに対話形式で手とり足取り教えてもらいながら、基礎中の基礎から購入までのひととおりの流れを学んでいく本です。
素人には馴染みのない不動産用語も対話のなかで丁寧に解説してくれるので、50冊読んだ中でダントツにわかりやすく、1冊目に読む本としてはこれがベストと強く推せます。

 

『マイホーム大全2022 35年後悔しないプロが教える!家の買い方。(100%ムックシリーズ)』

晋遊舎(2021/11/27)

【おススメ度】★★★☆☆

こちらも住宅購入の全体を学べる本ですが、大きめサイズのムック本で写真や図表がたくさんあるので、物件選びや不動産トレンド、住宅ローン等々が具体的にイメージしやすくなっています。

 

2.どんな家を買いたいか考える

住宅購入の基礎が頭に入ったら、次はどんな家を買いたいかを考えます。「一戸建て/マンション」「新築/中古」「都心/郊外」など様々な切り口がありますが、自分や家族が望む家について具体的にイメージを膨らませていきましょう。

 

『家を買いたくなったら 令和版』

長谷川 高:WAVE出版(2019/9/5)

【おススメ度】★★★★★

家探しを始めるその前に「なぜ家を買うのか?」「自分が“家”に求めるものは何か?」といった大きな方向性を考えるための本です。
エリア検討、物件探し、予算編成など、住宅購入にかかる様々な場面で、どのように考えを進めるべきかのヒントが学べます。

 

『東京で家を買うなら』

後藤一仁:自由国民社(2019/12/27)

【おススメ度】★★★★★

住むエリアや街を検討するためのポイントが学べる本です。東京都心部が例として出てきますが、「資産価値/安全性/利用価値」という住宅選びの主軸となる考え方や、エリア・立地・建物の選び方、不動産会社との付き合い方など、どの地域でも役に立つ普遍的なノウハウが詰まっています。

 

『ここまで変わる!家の買い方 街の選び方』

牧野知弘:祥伝社 (2021/9/30)

【おススメ度】★★★☆☆

近現代における日本人の住宅事情や、コロナ禍や人口減少によって変わっていく社会環境ふまえた、これからの住宅選びがどうなるかといった仮説を見せてくれる本です。
ところどころ若干偏った見方も見受けられましたが…、自分たちの将来をイメージするための良い参考になりました。

 

3.物件の選び方を学ぶ

続いては、より具体的な物件選びに関する本です。私の場合は最終的にマンションを購入しましたので、ここでお勧めできる本もマンション関係が中心となります。

 

『マンション大全 伝説の目利きが教える「買っていい物件」の見極め方』

三井健太:朝日新聞出版 (2019/1/18)

【おススメ度】★★★★★

“大全”というタイトルの通り、マンションの居住性・資産性、新築/中古、価格、選び方、買い方など、マンション選び全体を網羅的に学ぶことができます。マンションを希望する人はまずはこの本を読むのが良いでしょう。

 

『マイホームは価値ある中古マンションを買いなさい!』

日下部 理絵:ダイヤモンド社 (2019/1/17)

【おススメ度】★★★★★

ここ数年、新築マンションは供給が減っていく一方のため、マンション購入は中古がメインの市場になっています。
この本は中古マンションのメリットや選び方の説明が充実している良書で、特に私は「築年数ごと(2010年代、2000年代、…)のマンションの特徴・見るべきポイント」の解説が、物件を選ぶ際に参考になりました。

 

『マンションは10年で買い替えなさい 人口減少時代の新・住宅すごろく』

沖 有人:朝日新聞出版 (2012/12/13)

【おススメ度】★★★★☆

マンションを“資産価値”の面からデータを用いて冷静に分析している本です。「10年で買い換え」というのは現実的には難しい面もありそうですが、資産性を追求した視点からの様々なデータや知見はとても勉強になりました。

 

4.予算・住宅ローンを組む

購入のための予算を決めることは、家選びと同じくらい重要な検討事項です。
本で考えを整理しつつ、FP(フィナンシャル・プランナー)への相談なども行っていきたいところです。

 

『家を買うときに「お金で損したくない人」が読む本』

千日太郎:日本実業出版社 (2018/1/31)

【おススメ度】★★★★☆

住宅予算の考え方から、物件選び、不動産会社との協力と交渉、住宅ローンの組み方、節税&補助金対策まで、住宅購入時のお金に関わる各場面での賢い動き方がわかる本です。

 

『住宅ローンで「絶対に損したくない人」が読む本』

千日太郎:日本実業出版社 (2020/1/30)

【おススメ度】★★★★☆

上の⑨と同じ筆者による、住宅ローンにフォーカスした詳しい指南書です。
住宅ローン金利は、コンマ1%の違いでもトータル数百万円もの差が出る世界ですので、本書を参考に、自分の資産・生活スタイル・リスク耐性等にあったプランをしっかり選びましょう。

 

5.不動産会社とうまくやる

物件選びや購入の窓口となる不動産会社(仲介会社、販売会社、ハウスメーカー)は、協力しあうパートナーであると同時に、シビアな交渉をする商売相手でもあります。彼らがどのような事情・考え方で動いているのかを知ることによって、よりスムーズに事を進められるようになるかもしれません。

 

『正直不動産 (既刊1~15巻)』

大谷アキラ, 夏原武, 水野光博小学館

【おススメ度】★★★★☆

今年NHKでドラマ化され話題にもなりました、不動産業界の内側・裏側を描くマンガです。
よくまあこんなにネタがあるものだと感心するくらい不動産ビジネスの闇や落とし穴が出てきます。お仕事マンガとしても面白く、実は住宅購入を始める前からずっと愛読していました。

 

『住宅営業マンぺこぺこ日記―「今月2件5000万! 」死にもの狂いでノルマこなします』

屋敷 康蔵:フォレスト出版 (2022/5/21)

【おススメ度】★★★☆☆

元・住宅メーカーの営業マンが語る、苛烈で悲哀にあふれた住宅営業実話エッセイです。
コミカルなタッチの文章で笑いながら(時に恐怖を感じながら)読みつつも、住宅メーカーの手法や裏事情がたっぷり学べる本です。

 

以上、厳選した12冊の推薦図書でした。

ちなみに電子書籍で買うと、スキマ時間にスマホで読みやすく、要点へのマーキング、クリッピングも簡単にできるため、個人的には断然電子がおすすめです。

 

厳選と言いながらなかなかのボリュームがありますが、いずれも一読の価値ある良書です。

家を買おうと思い立った時、ぜひとも思い出し、読んでみてください。