飲食店のモバイルオーダーを体験
こんちには、Mです。
最近、飲食店でスマホを使って注文をする「モバイルオーダー」を時々見かけるようになりました。
私もたまたま続けて2軒のお店で使う機会があったので、今回はそのお話です。
一軒目は、クラフトビールが飲み放題というダイニングバーでした。
このお店では、食べ物と通常のドリンクは口頭での注文なのですが、飲み放題のドリンクのみ、スマホで注文するという方式のようです。
広めの店内で、通されたテーブル席にある二次元バーコード。これを自分のスマホで読み取ると、Webブラウザで注文ページが開きます。
画面はとてもシンプルで、10種類ほどのいろんな国のビールが名前だけが並んでおり、ここからタップで選ぶと注文が入るという流れです。
お店の中で注文をするたびにホールの店員さんを呼び寄せなくても済むので、特に飲み放題の注文はしやすくて良いと感じました。
またお店にとっては、注文を聞きに行く手間が省けることや、注文がシステム経由で直接キッチンの端末に表示されるので、ホールからキッチンに注文を伝える手間や、伝言ミスになくなるといったメリットがあります。
「なるほど合理的でいい道具だなあ」と、思っていたところで、ひとつだけトラブルがありました。
飲み放題メニューで「今月のおすすめビール」とされているドイツビール注文したら、しばらくして頼んだ覚えのないイタリアのビールが運ばれてきました。
すでにいい感じに酔っぱらっていたので、「あれ間違えたかな?飲み放題でお金も変わらないからまあいいか」とイタリアビールをグビグビ。
さあ次こそはドイツだと画面をタップしたら、来たのはさっきのイタリア。さすがにおかしいぞと店員さんに相談すると、理由がわかりました。
どうやら、ドイツビールとイタリアビールはどっちも「今月のおすすめビール」とのこと。注文画面では、ドイツビール、イタリアビールそれぞれのボタンがあり、間違いなくドイツを押していたのですが、キッチン側の端末で表示されたのは「今月のおすすめビール」とだけでドイツかイタリアかまでは出ていなかったそうです。
そこに気付かないで、メニュー表上でたまたま上の位置にあったイタリアビールを出してきた・・・という事のしだいでした。
おそらく、システム開発の時点で、「今月のおすすめ」が複数あることを想定してなかったのでしょう。
そのうち改修されるかと思いますが、しばらくはシステム業界でお馴染みの「運用でカバー」で乗り切るのでしょう。
二軒目は焼き鳥屋さんでした。
今度はひとりでカウンター席に座ります。
席にある二次元バーコードを読みこんでスマホで注文という流れは同じですが、この店では全てのメニューがモバイルオーダーできました。
注文画面には各メニューの写真が掲載されており、どんな料理なのかがよくわかりました(手元にある紙のメニューでは文字だけ)。
画面のレイアウトは縦長のひと繋がりで、スクロールによってフードとドリンクがスムースに見られるのも使いやすくて良かったです。
※居酒屋チェーンなどにある専用タブレットの注文端末は、焼き物/揚げ物/サラダ/…/ビール/酎ハイ/…など、種類別にメニュー画面が分割されていて、切替ボタンを何度も押すのがけっこう面倒です。
画面上で「注文の履歴」と「会計金額」も見ることができました。
最初のビールと焼き鳥は口頭で注文して、途中からスマホでのオーダーに切り替えたのですが、不思議なことに口頭で頼んだ分も私の履歴としてまとめて記録されてました。
おそらく席の番号などで紐付けされてるのだと思います。
そんな具合でなかなか便利なシロモノでしたが、気になったこともいくつかあります。
ここのお店は、二次元バーコード読んだ後の画面がWebブラウザではなく、LINEと連携しているようで、モバイルオーダーをするためにお店のLINEアカウントの“友だち追加”が必要でした。
クーポンがほしいなど自分の意志でLINEに追加するならまだいいのですが、注文のために強制的に友だち追加させられる、というのには少し抵抗を感じました。
ちなみに、友だち追加によって、注文の際には自分のLINE名とアイコンがお店側に表示されます。
私のLINEアイコンは自転車に乗ってる時の写真でして、レース用のピチピチハデハデジャージ姿を見ず知らずの店員さんに見られるのはちょっと恥ずかしく・・。裏で「あの真面目そうなお客さん、あんなピチピチの着てるぜ(笑)」なんて言われているかと思うとそわそわしてしまいます。
また、目の前にお店の人がいるのにわざわざスマホで注文するという行為が、「険悪な夫婦が話したくないので用件だけLINEでやり取りしている」みたいでなんだかなーと感じてしまいます。
注文の時に「今日のおススメは何ですか?」などのちょっとした会話できないのも、やや味気ないですね。
それと、会計金額がリアルタイムで見れる点も少し心配です。
たしかに便利なのですが、せっかく気持ちよく酔っぱらってどんどん飲もうとしているお客さんが、ふと会計金額を見て急に冷静になり「そろそろ帰ろうか」と思ってしまったら、お店にとっての機会損失になるのでは…などと考えてしまいます(考えすぎか…)。
とはいえ、モバイルオーダーはなかなか便利に使え、店舗運営的の効率化・省力化にも役立ちそうです。
まだまだ改善の余地はありそうですが、この先が楽しみなサービスでした。
【ご参考】
二件目の焼き鳥屋さんのモバイルオーダーシステムは、調べたら「ダイニーセルフ」というサービスでした。
Moreブログも今年はこれで最後となります。
モバイルオーダーであってもなくても、来年は心おきなく宴会ができるといいですね。
どうぞよいお年をお迎えください。
事業再構築補助金申請のための事業計画作成支援で僕がやりがいを感じていること
こんにちは、kok(こく)さんです!
今年、僕が最も力を入れて取り組んできたお仕事に「事業再構築補助金申請のための事業計画作成支援」があります。事業再構築補助金は今年新設された経済産業省の補助金です。事業者がこれに申請するためには、専門家(=認定経営革新等支援機関)と一緒に新事業の事業計画を作成して提出する必要があります。提出された事業計画は事務局に審査されて点数が付けられ、採択/不採択が決まります。よい事業計画を作成しないと採択されません。その事業計画作成をお手伝いするのが僕のお仕事のひとつというわけですね。
補助金というと大きなお金が絡むので、中には怪しい人達がいたりする分野でもあるのですが、実際にやってみて、日頃から「経営会議ファシリテーター」として活動している僕にとって、とてもやりがいのあるお仕事だな〜と思いました。以下に、僕がどのような点にやりがいを感じているのか書いてみますね。
(1)事業再構築補助金の主旨に共感
事業再構築補助金は、コロナの影響で既存事業の売上が落ち込んでいる事業者が、新事業に挑戦するのを応援する補助金です。コロナのために既存事業がピンチな中、むしろ新事業に取り組む好機だと考えて、前向きに取り組む事業者様をお手伝いすることはとてもやりがいがあります。
(2)中小企業診断士としてのスキルを発揮
新事業の事業計画を作成するプロセスは、環境分析から始まって、事業戦略の策定、課題やリスクを洗い出して解決策を考え、具体的な体制/スケジュール/資金計画に落とし込むまで。これって中小企業診断士のコンサルスキルが活かせるど真ん中の業務であると言っても過言ではありません。実際、採択結果を見てみると、認定経営革新等支援機関として中小企業診断士が支援した場合、他の士業や団体が支援した場合よりも採択率はかなり高くなっています。
(3)ファシリテーターとしての達成感
事業計画を作成する際、中小企業の社長および数名の社員(多くの場合は役員層)の方々と何度も打ち合わせを行います。多くの場合、社長と社員とで意識が合っていません。実際に新事業を実行するのは社員の方々なので、事業計画作成というプロセスを通じて、意識を合わせていくことが重要です。その際、とりまとめ役にはファシリテーション能力が求められるので、ファシリテーターとしても達成感があります。
(4)感謝されることが多い
ある事業者様の事業計画作成をご支援した際、社長からこんなことを言われました。「kokさん、この事業計画書ができて、これを社員や得意先や金融機関と共有できるようになっただけで、もうこのプロジェクトは成功だったと思ってるよ。もし、補助金が採択されなかったとしても、俺は十分成果があったと思ってる。ありがとう!」 当初は補助金をゲットするために事業計画作成を始めるものの、途中から事業計画書をまとめることそのものに価値を感じていただくことが多くあります。ご支援させていただくコンサルタントとしては至福の瞬間です。
(5)新事業の立ち上げが楽しみになる
申請した事業計画が採択され、補助事業がスタートすれば、数ヶ月後には新事業が立ち上がってきます。作成をご支援した事業計画が実際に形になり、それが事業者様の将来の事業の柱として立ち上がっていくのはコンサルタントとしても楽しみなことです。事業者様からご要望があれば、新事業の実行段階についても引き続きご支援させていただきます。
いかがでしたでしょうか。「事業再構築補助金申請のための事業計画作成支援」はたいへんなこともありますが、中小企業診断士としても、ファシリテーターとしても、とてもやりがいのあるお仕事だと思っています。これまで第1回公募から第3回公募までの採択結果発表があり、おかげさまで、僕がご支援させていただいた事業者様はすべて採択されています。第4回公募はもうすぐ〆切ですが、年明けには第5回公募があり、また、来年度にも3回、事業再構築補助金補助金の公募がある予定です。気になった方はチェックしてみてください!!
2021年の反省
こんにちは。
若者とおじさんのコミュニケーションを見つめるモ〜です。
12月に入って、街の様子はすっかり年末モードになってきましたね。
私の場合、暮れになると、この1年で出来たことと出来なかったことを並べて反省するのが恒例となっています。
今年の反省はというか、昨年に引き続きの反省ですが、仕事でコロナの対応に振り回されて、新しいことにチャレンジ出来なかったというをいちばん反省しています。
なんというか、余裕がなかったというか時間を作り出せない状況がずっと続いている感じです。
否、忙しいのを理由にチャレンジしなかっただけだなぁというのが本当のところかなぁと思います。
いつも、反省するときは表面上の理由ではなく、なぜそれが出来なかったのかと真因訴求をします。
例えば、私の場合、ある語学の習得にチャレンジしたかったのですが、
・忙しくてなかなか手がつけられなかった
↓
・忙しいのは言い訳じゃないか?
↓
・短時間でも取り組む時間を作れば習慣化できたのでは?
↓
・習慣化出来ずに挫折した
といったところでしょうか。
結局のところ、忙しさを理由に習慣化をすべき努力を怠ったのがチャレンジ失敗の要因だったような気がします。
そう考えると、来年は習慣化するための方法を少し調べたり、他の人の成功例を取り入れたりすれば、失敗しないんじゃないかとも思うのです。
反省は、単に出来なかったことを悔いるのではなく、次にどうしたら成功するかを考えるためのステップだと思います。
そのため、真因訴求で出来なかった理由を細かく小さく砕いていって、次に成功するためのきっかけを見つけることが大切なのではないかと思うのです。
ということで、今年の失敗をココに記したので、来年は上手くいくように取り組みたいと思います。
結果は、来年のこの時期に。
孤独のグルメの楽しみ方②
百貨店出身の中小企業診断士madmaxです。
前回
として、楽しみ方の大雑把な切り口を皆さんにご紹介しました。
その後、さらにドラマを見ながら、切り口を整理していたら、以下の切り口を発見しましたので、今回はその切り口についてご説明しようと思います。
1.ドラマの舞台となる街はどこか?
全国各地が舞台となります。どうやって選んでいるのか?はよくわかりません。
2.五郎さんの街へのコメント
冒頭部分で五郎さんが必ず口にするコメントです。伏線の場合があります。
3.ドラマの構成
前回お伝えした通り、仕事⇒腹減った⇒店探索⇒食事⇒ごちそうさま⇒店を去る⇒ふらっとクスミ という構成が最も多いパターンですが、様々なパターンがあります。
4.伏線
ドラマ中での出演者のセリフやイベントがほかのシーンにつながっている場合があります。「これは伏線かも」と怪しんでみてるのが楽しいです。
5.何かの示唆(回収部が見当たらない伏線らしき演出)
伏線くさいのに、回収部分が見当たらないシーンです。
6.語録(ゴロー句 ゴローの人生感や歴史)
五郎さんのつぶやきの中で、五郎さんの価値観や人生、嗜好などが垣間見えます。あとは、名(迷?)文句も楽しみです。「えー(A)じゃないか、びー(B)じゃないか、しー(C)じゃないか」など、何回も出てくるものもあります。
7.ドラマ内回想(過去の記憶の回想シーン)
過去の恋愛や家族とのシーンなど、過去に戻る回想シーンが出てくる場合があります。
8.サブ店名(メインの料理店以外で立ち寄るお店)
飲食店がメインのドラマですが、そこに行きつく前に立ち寄るお店なども現実に存在しています。そこに注目し、いつかその街に行った際に自分も立ち寄ってみるのが楽しみです。シーズン9では、過去のシーズンに登場したメイン店が再登場する場合があります。
9.メイン店名(食事をするお店)
五郎さんが食事をする店です。シーズン1~9とすでに最も古いお店で9年経っているので、閉業してしまったお店もありますが、いつかその街に行った際に立ち寄って、自分も五郎さんになってみるのもいいですね。
10.仕事の内容
五郎さんの仕事シーンの内容です。コミカルなドラマで、登場人物も個性的ですが、いろいろ、文化面などで勉強になることもあります。
11.仕事以外の行動
仕事と料理店との間の行動です。中でもサブ店舗による以外の行動として神社によったりしています。
12.仕事客の性格
仕事シーンに登場する仕事相手の性格です。とても個性的な方が多く、有名俳優がと詰める場合が多いので、注目です。
13.腹減ったパターン・セリフ
店を探すきっかけになる「腹減った~」ですが、トリガーや言い方が毎回違うので、今回はどんな言い方になるのかが楽しみです。
14.店探しの基準に関するセリフ
店探しの基準を表すセリフです。川沿いにうまい店があるなど、五郎さんの経験則から発せられることが多いです。
15.メイン店の種類
メイン料理店の種類です。ラーメン屋さんには寄ったことがありません。
16.頼んだメニュー
そのシーンで頼んだメニューを確認します。また、なぜそのメニューを選ぶのかといった選定の仕方なども注目です。
17.食事時のコメント
各メニューを食べながら、心の中で発せられる五郎さんの声です。
18.帰り間際のコメント
帰る際に必ず一言いいます。ここにはほかの回につながる伏線が仕込まれている場合や回収先が不明だった伏線が最後の最後で回収されるなどのパターンがあります。
19.下戸に関するコメント
五郎さんはお酒が飲めない下戸なのですが、下戸だという点を説明するシーンがいくつか出てきます。
20.滝山
五郎さんの同業者(元同僚か?)の滝山との関係。頼まれた仕事が滝山経由だったり、直接滝山と会ったり、滝山にはめられたりといろいろ縁が深い人です。おそらく登場回数は友人の中でも最多です。
21.ジョセフィーヌ
たまに、日本文化を象徴するようなグッズの調達を頼まれたり、出産のお祝いなどを贈るといった展開で、複数回登場するフランス人の友人です。今は既婚者で子供がいます。
22..沙雪
初期のころに2回ほど回想シーンで登場する女優で元恋人。五郎さんはちょっと未練があるようです。
23.店主・店員の特徴(ドラマ内)
メイン料理店の店主・店員も個性的な人が多く、ここにも演技力のある俳優や有名人が出てくる場合があります。何かシュールな感じの人も多く、毎回楽しみです。
24.ふらっとクスミ
ドラマ終了後に原作者の久住さんが出てくるお店紹介です。たまにゲストが出てくるのでそれも楽しみです。
25.有名俳優(madmaxが知っている範囲で有名な方)
ドラマ内に出演する俳優さんのうち、madmaxが知っている方です。俳優さんじゃない場合もあります。
26..出演者(俳優さんとは限らない出演者)
その他、ドラマ内に出演されている方ですが、俳優さんじゃない場合もあるようです。映画監督だったり、私が認知できない領域の有名人かもしれません。この辺も「誰なんだ?」と調べたりする楽しみもあります。
と、今現在考え付く詳細な切り口を列挙してみました。
そのうち、全話を上記の切り口に分類してみようと思います。
オレユニ式:これからの会議資料のつくり方
こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。
先日、研究会活動で小売店の店長向けレポートづくりを一緒に行っている知人から次の照会がありました。
「レポートのフォーマットが真ん中で切り替わると読みにくいのですけど、どうやって読むのが正解なのでしょうか」
このレポートはWordの2段組みで作っていました。
2段組でレイアウトした文書の例:
レアイウトを2段組みにすると、通常のビジネス文書よりも市販の雑誌っぽくなるので当初より採用していました。
ですから冒頭の照会には正直、「え、今さらなんで」と思いました。
ただ、ここは冷静に対応、ということで、
「左側を読んで、次に右側を読むのが正しいです」と返しました。
すると、
「スクロール下げてって読んでまた上に戻るのがめんどい」と返ってきました。
なるほど、ボクは “読み手が紙媒体で読むことを前提にものごとを考えていた”ことに気づきました。
あわせて、自分の感覚が時代遅れになっていることを痛感しました。
変わっていく外部環境
これまで当たり前だったことが、外部環境が変わることで当たり前でなくなることはいつの時代にもあると思います。
外部環境が変わる至近の例では次のようなものがあります。
・会議コーナーに大型ディスプレイが設置され始めた
・ノートPCが個人に配布された
・するとノートPCを持って会議に参加するようになった
・個人の常設ディスプレイが大型になった
・オンライン会議が主流になってきた
・画面共有機能はだれでも使えるようになった
すると、次のような変化があらわれるようになりました。
・紙の資料の配布がなくなった
・会議でプロジェクターを使わなくなった
・各自で自身のノートPCをみるため、会議コーナーの大型ディスプレイへの投影する回数が少なくなった
・密をさけるために、会議コーナーに参集することがなくなった
さらに近年では、コロナの爆発的な感染拡大の影響で、外部環境の変わる速度は恐ろしいほど速くなったと感じています。
変わらなきゃいけないのに変わっていないもの
外部環境が変わっているのに、もたもたしていたら、あっといまに置いてきぼりをくってしまいます。
しかしながら、現場のそこかしこで、もたもたしていて変わらないものは存在しています。
例えば、会議で使用する資料は最たる例でしょう。
冒頭の事例と同様に、紙媒体を前提とした資料をこれまで通り使用している例は少なくないと思います。
原因の一つとして、紙媒体があたりまえの時に作られたフォーマットの資料をいまも使いまわしていることがあげられます。
このため次のようなことが現場では散発しています。
・EXCELの資料を表示しては、縮小拡大率でどうのこうのと盛り上がる時間を費やしている
・文字でびっしりと埋められた長文のWordの資料を我慢して読み込んでいる
・なにを主張したいのか、どこを強調したいのかがイマイチわからない無味乾燥な資料を読んでモヤモヤしてしまう
変わらなきゃいけないのに変わっていないものが残っていると、現場の生産性向上の阻害要因の一つになります。
SMARTOONはご存知でしょうか
SMARTOONはご存知でしょうか。
これは、「縦スクロールマンガ」や「ウェブトゥーン」とも呼ばれているものです。通常のマンガと異なり、スマートフォンで読むことを前提にしている形態で、フルカラー、縦スクロールで読むのが特徴です。
読みやすく、モノクロ印刷の従来のマンガよりも迫力と臨場感があると言われています。
日経Trendyの“2022年に流行るものランキング”の17位にランクインしていることから爆発的なヒットの可能性も感じます。
従来のマンガをスマートフォンでみる、というのは物理的に相当無理があるため、スマートフォンで読むことを前提にし、縦スクロールしかない、という考えのもと誕生したものです。
ケータイからスマートフォンへの切り替わり、という外部環境の変化に見事にキャッチアップした事例だと思います。
では、これからの会議資料はどうつくったらよいのでしょうか
さて、では、これからの会議資料はどうつくったらよいのでしょうか。
自身の経験をもとに「使うもの」と「使わないもの」に分けて説明していきます。
使うもの
■画面表示を前提としたものを使おう
・パワポを資料のベースとするのがオススメです
→画面サイズにアジャストしてくれる機能が標準で搭載されているからです
■効果的に色を使おう
・印刷コストを考えると、社内の会議で使う資料は白黒印刷が中心でした
・このため、これまでの資料はほぼ黒一色が当たり前でした
→色を使ったところで印刷すると意味がなくなってしまうためです
→グレーなど薄い色を使う人は散見されました
・ただし、画面で資料を閲覧することが当たり前になると、資料に色をもっと使うべきです
・強調するところや、比較する場合に使用すると効果的です
・ボクは会議のアジェンダを次のような工夫を取り入れています
-本日取り扱う議案は赤色で記載
-過去の経緯や決定事項は灰色で記載
-会議で決定したこと・フォロー事項は青色で記載
・ただし、あまりにも多くの色を使いすぎると逆効果になるので注意が必要です
■スピーカ(説明者)と受け手がシンクロをしやすい目印を付記しよう
・「いま資料の2スライド目を説明しています」「項番3をご覧ください」といった誘導ができるように、資料にはスライド番号と同一内容の塊ごとに項番をつけましょう
■扉のスライドを差し込みましょう
・章が変わる、とか、内容がガラっと変わるようなときは、扉のスライドを差し込んで読み手の頭を切りかえられるようにしましょう
■箇条書きを使おう
・箇条書きを使うことで文章がなかば強制的に短文になります
■会議資料を説明するときにはカーソルをうまくつかいましょう
・カーソルをつかうことで説明場所を明示できます
・また、カーソルをつって選択して反転することで、強調したいところ目立たせることができます
つかはないもの
■アニメーション機能は使わないようにしよう
・受け手のネット環境によってはカクカクしてしまったり、うまく表示できない人がでてきてしまったりするおそれがあるためです
■小さい字で隙間なく書くのはやめよう
・一目で伝えたいことが伝わるように記載するべきです
むすびに
昔に決まったことを疑いもせず使い続けていると、今回の記事で取り上げた事例のようなことが起きると考えます。
アップデートする精神を忘れず、時代遅れになっていることに気づけるよう常にアンテナを張って生きていきたいと思います。
最後に、冒頭の事例の結末を述べておきます。
レポートの読み手の小売店の店長は、レポートを毎回、紙に印刷して読んでいることがわかりました。このため、従来通り2段組みのレイアウトのまま継続させることにしました
(了)
ミスをした人にかける言葉
Mです。先日、仕事で後輩から問題発生の報告を受けました。
「金額がなぜか多いんです…」
どうやら、イベントの講師に支払う謝礼金を間違えて伝えてしまったようです。
後輩は「えぇぇ、何でなんだろう。。」とどうしてそうなったのかわからず戸惑っている様子なので、「謝礼金額が講師に伝わるまでの過程を逆にたどって、どのプロセスで問題が起こったのかを見つける」よう指示しました。
しばらくして「講師に送ったメール、その前、メール一斉送信システムの中の金額データが間違っていました。」と報告がありました。
ただ、そこまでではまだ不十分なので、さらに突っ込んで調べさせたところ「システムにインポートするエクセルデータを作った際、過去のフォーマットを使い回して、元々入力されていた過去の金額データを変更し忘れてしまった」ことが大本の原因とわかりました。
実は私は最初の報告の時点で「おそらくこういう経緯だろうな」と推測できたのですが、あえて話しませんでした。
というのも、後輩本人が自分で原因を見つけて、ミスについて納得をできていないと、また同じことをやる可能性が残ってしまうからです。
なお、緊急対応が必要な場合や大ごとになりそうなケースでは、まずは解決の手を打つことを優先させますが、今回は考える時間的猶予があったため、こういった対応をとれました。
※ちなみに、先方の講師にはお詫びのうえ金額の修正をさせてもらえて、
原因となった過去のフォーマットも、更新ミスをしないように改良をしました。
もうひとつ。
ミスをした人に対しては、こちらが焦ったり怒ったりせず、極力落ち着いて接するよう気をつけています。
当人は自分がミスをしたことで少なからず動揺していますので、さらにこちらがプレッシャーをかけると、テンパって頭がしっかり働かなくなってしまいます。
「どう考えて、どう動くべきか」を冷静に考えて対処できるように、促してあげることが望ましいです。
とはいえ常にそんな態度をとれるかというと、私も少々自信がありません(笑)
ましてミスをした本人が「反省の色なし」だったりすると、ゴリゴリにプレッシャーをかけることもあります。
あくまでケースバイケースですが、再発防止・人材育成の観点からすると、冷静に動けるように心がけていたいですね。
ブレイクアウトルームを盛り上げるには
こんにちは、kok(こく)さんです。
先日、某中小企業支援団体の方から「ある勉強会のファシリテーターをやってくれないか」とお声掛けいただきました。参加者は経営者または役員層で10〜20名。月に1回、勉強会を開催している。コロナ後はオンライン(Zoom)で開催するようになり、毎回、講師を招いて講義→質疑応答というセミナー形式で行なってきたが、もっとメンバー間の交流・意見交換・横のつながりを強化するような場にしたいとのこと。
事務局の方のお話によると、Zoomにはブレイクアウトルームという機能があるので、参加者をいくつかのグループに分けて、グループ単位でそれぞれのルーム(小部屋)で話し合ってもらえばよい。それはわかっているのだが、それをどのように進めれば議論が盛り上がるのかがわからない。それで、日頃「経営会議ファシリテーター」として活動している僕にお声掛けいただいたとのことでした。
たしかに、ブレイクアウトルームを使ってグループ単位で話し合う場合、一番の問題は「意見交換が活発なルームがある一方で、いまいち盛り上がらないルームがある」ということではないでしょうか。全体の司会進行を行うファシリテーターが、すべてのルームに同時に参加することはできませんよね。対策としてはどのようなことが考えられるでしょうか?
対策①:ファシリテーターが各ルームを順番に見て回る
ファシリテーターが各ルームを巡回し、議論が進んでいるか、進め方がわからず困っていないか、話が脱線してないか等を見て回る方法です。ファシリテーターは一時期にひとつのルームにしか対応できないので、ルーム数が多い場合には難しくなります。また、ファシリテーターがルームに顔を出すと参加者の意識がそちらに行ってしまうので、話し合うテーマによってはふさわしくない場合もあります。
対策②:各ルームにサブファシリテーターを配置する
各ルームにファシリテーター役の人を配置し、その人にルームの司会進行をしてもらうという方法です。これ、ファシリテーター役の育成という意味でもよい方法なのですが、ルームの数だけファシリテーター役の人が必要になるので、これもルーム数が多い場合には難しくなってきます。
対策③ルームでの会議の進め方を事前に周知しておく
ブレイクアウトルームで各ルームに分かれる前(メインルームにいる間)に、各ルームでの会議の進め方(話すテーマ、司会・書記・発表者等の役割分担、時間配分等)をあらかじめ全員に説明しておいて、各ルームが自主的に会議を進められるようお膳立てをしておく方法です。
どの方法も一長一短ありますが、僕がオススメしたいのは対策③です。あらかじめ会議の全体設計をしっかりしておく必要がありますが、この方法がもっとも参加者の自主性が高まると思います。また、会議の冒頭、チェックインやアイスブレイクをするなどして、参加者が話しやすくなるようにウォーミングアップしておくことも大切ですね。