Moreブログ 

ノウハウ・知識、笑い・癒しの提供により社会貢献をめざします

「伝わったことが伝えたこと」

こんにちは。

おじさんと若者のコミュニケーションを見つめるモ〜です。


つい最近、財務の研修をする機会がありました。

受講者は、普段財務会計にほとんど触れることがなく、数字にちょっと苦手意識を持っている若手スタッフたち。

難しい用語を噛み砕いて、なるべくわかりやすく伝えたつもりですが、意外と伝えることが難しくて苦労しました。


というのも、みんな知ってるだろうと思っていた言葉の意味を知らなかったり、普段使ってるであろう理論をあまり理解せず慣例的に使っていたりと、こちらが当たり前と思っていたことが、受講者にとってみたら当たり前ではなかったからです。


そこでふと気がついたことは、普段何気なく使っている言葉やロジックは、経験の上に成り立っているものが多いということです。

そのため、おじさんと若手スタッフが会話すると理解度に差が出てしまうのです。


「この程度のことは、多分わかるよね〜」とか、「この言葉は普段から使ってるから、説明しなくてよいか」と、おじさんの思い込みで話しを進めてしまうと、若手は理解が追いつかず、結局わからないままで話しを終えてしまうことになりかねません。


そうしたことを避けるため、相手のレベル(経験年数)に合わせて言葉を選んで話すことがおじさんには求められます。

しかし、これが意外と難しい。

つい、相手のレベルを忘れて難しい言葉を使って話してしまったり、良かれと思って噛み砕いて話そうとしてくどくなってしまったりして、若手から呆れられてしまうこともあるのです。


そこで、レベルを合わせるだけでなく、シンプルに物事を伝えることも合わせて意識します。また、具体的な事例をあげながら話すと、より伝わりやすくなります。


・相手のレベルに合わせること

・シンプルに伝えること

・具体的な事例をあげながら話すこと


こうしたことが、完璧なおじさんは、「出来るおじさん」として若手から一目置かれる存在になるのです。


とはいえ、そんなことが出来るおじさんは、ほんの一握り。私だってそんな器用なことは出来ません。

でも、普段からこうしたことを意識しながら話していると、徐々に訓練されて伝わるような話し方が出来るようになるのです。


最近、忖度なんて言葉をよく聞きますが、きちんと伝えるには、やはり自分の言葉で伝えるのが一番です。


「伝わったことが伝えたこと」


若手スタッフと上手にコミュニケーションをとるためにも、おじさんは日々努力をしなければなりません。

私も、若手スタッフが理解出来るように話すことを意識して、「出来るおじさん」を目指したいと思います。