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小売業の季節イベントと商材

 

 

 

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小売業出身の駆け出し診断士madmaxです。
前回は儀礼ギフトで使われる熨斗紙についてお話しました。
今回は、小売業の食品部門で使われる季節イベントとそれに合わせた商材についてお話できればと思います。

温暖化で季節感ががたがたになりつつありますので、「今更季節感?」という意見もあろうかと思いますが、日本人として折々で旬の食材を楽しんだり日本の文化に触れる機会があっても損はないかな?ということで、このネタを選びました。

小売業の食品部門では、1年間を52週で区切って、できるだけ、毎週何らかのイベントを仕掛け、商材の販売につなげようと頭をひねって企画しています。主には、上記のような表に基づいて、各種商材を仕掛けていきます。

上記表は、大基本となる情報ですので、近年では「ラーメンの日」など、食品メーカーの協会などが新たに設定した日をうまく活用してビジネスチャンスを広げようとしている担当者も多くいると思います。

最近では、「食品もファッションだ!」ということから、設定されているイベントよりもかなり前から仕掛けることが増えてきました。

特に、大規模イベントとなる、お中元、お歳暮、クリスマスケーキ、おせち、バレンタインについては、半年以前にはプロジェクトがスタートします。

すべてに関して、サプライチェーンの上流から下流まで、滞りなく最終消費者に安全にお届けできるように設計するには、それだけの時間がかかるということです。

それ以外のイベントは大体3か月前ぐらいから仕掛けを行っているのが実情です。

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土用の丑の日



さて、上記表には空欄があります。

そこをどう埋めるのか?が企画担当者の腕の見せ所というわけです。

担当者としては、特に8月が鬼門です(笑)

2月も空欄は多いのですが、空欄の部分はバレンタインの受注イベントに使えるので、特に穴は開きません。

12月も前半はお歳暮、後半はクリスマス・おせちの準備でてんてこまいなので、特にも代はありません。

しかし、8月はほぼ打ち手がありません。

理由は、8月中旬にお盆があり、消費者の行動が帰省や家族サービスに集中し、店舗での購買に結びつかない期間が長いからです。

ちなみに食品小売業の担当者は、8月に夏休みをとるケースが多いです。

知恵のある担当者は、第3週にお中元製品の解体セールを差し込んでみたり、辛さで食欲を刺激するカレーフェアや焼き肉でスタミナをつけてもらうために焼き肉フェアを差し込むなど、四苦八苦しています。

8月は食品担当ではどうしようもないので、百貨店などではボーナスの残りを使ってもらえないかと「家具大市」などを行うケースもあります。
8月にそれ以外のイベントを行っている小売業がありましたら、その担当者はかなり優秀だなぁと思っていいと思います。

裏事情も含め、お話してまいりましたが、ぜひ、皆様も上記の歳時記を意識して、歳時記にまつわる食材や季節の旬の食材を食卓に上げて楽しんでみませんか?