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ネットで誹謗中傷しないためには

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こんにちは、Mです。今回は少し重めの話を。

 

いわゆる“自粛警察”や、テレビのリアリティショー番組に関わる出来事で「ネットでの誹謗中傷」が注目されています。

 

「誹謗中傷をすることはどんなに悪いことか」「もし誹謗中傷をされた時はどうすればいいか」といった報道やコメントも多く見かけるようになりました。人の発言や行動について、意見を述べることはあってもいいですが、その人の人格を攻撃するのは許すべきではないでしょう。

ただ少し気になっているのは、「他人に対して自分が誹謗中傷する」という方向のものをあまり見かけないことです。なんだか「“誹謗中傷をする悪人”という人種が自分とは別の世界にいる」ようにも感じられます。

 

人に対して不満や怒りを覚えるのはどんな人でもありますよね。スマホやPCから誰でも簡単にインターネットを使える今の時代、自分自身が人を傷つけてしまう可能性は否定できません。そうしないためにはどうしたらいいかを考えてみました。 

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(1)相手の行動や発言をちゃんと理解する

新型コロナウイルスに関する政府・自治体や各種団体の様々な政策について、「愚策だ」「なんでこんな無意味なことを」「担当者は大丈夫か」などコメントを見かけます。

が、それらの政策の目的や作られた背景等についてよく調べてみると、一見悪手にみえるものでも、実は考えられた合理的な理由があった、というケースも少なくありませんでした。

 

有名人の発言などでも同様で、報道で切り取られた一部の言葉だけを見て「けしからん!」と思ったところが、発言全体や話された経緯を読んでみると、実は至極まともなことを言っていた、とわかることもあります。

(特にメディアを通した内容は、メディア側の意図や演出が含まれていることも多いです。)

 

毒のあるコメントは人の目を引きやすく、同じように感じる人も多いため、つい代表するような気持ちで発言したくなりそうですが、勇み足をすると相手を傷つけるだけでなく、自分の浅はかさを見せてしまうことにもなり兼ねません。

 

 

(2)自分の好きな人・尊敬する人がどう思うか想像してみる

匿名に乗じて安全なところから相手を痛めつけるのは、言うまでもなく卑怯な行為で、とても人に誇れるようなことではありません。

 

テレビやネットを見て「許せない!」と頭に血が上ったり、「これ書いたらウケるだろう」と皮肉を浮かんだりした時、その人はどんな顔をしているでしょうか。

そこでハッと落ち着いて、書こうとしていることを、「周囲の人間、特に自分の好きな人や尊敬している人が見たらどう思うか」と想像すると「オレ(ワタシ)今カッコ悪い」「人に見られたくない顔をしている」と、感じるのではないでしょうか。

 

 

(3)検索して恐れる

ネットの世界での“匿名”は完全に自分から切り離されているわけではなく、何らかの手段で自分に辿り着かれる可能性があります。

プロバイダへの開示請求までされなくても、発言内容から推測されたり、Twitterのフォロワー経由でバレたりしてもおかしくはないでしょう。

 

ためしに「匿名 特定方法」「誹謗中傷 末路」「デジタルタトゥー 危険性」などで検索をしてみてください。ネットの中が安全ではないこと、危険やリスクを抱えていることがよくわかります。

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(4)絶対に相手や第三者に知られないように吐き出す

良くないことだとわかっていても、どうしても言いたい、吐き出したくなることはあります。そういう場合の“ガス抜き”も時には必要なことだと思っています。

もしやるとしても、他人(特に批判をしたい相手本人)には絶対に伝わらないように注意してください。

 

たとえば、「鍵のかかる日記帳に書いて、誰にも見つからない場所に閉まっておく」とか、「完全非公開で誰ともつながらないSNSアカウント(“裏垢”“愚痴垢”など呼ばれるもの)を作り、そこに呟く」などです。

人の目に触れないため「イイね」など反応や共感は得られませんが、文章として形にするだけで、荒れていた考えや気持ちが整理され、頭にあることを冷静に考え直すきっかけになります。

 

どうしても「人に聞いてもらいたい」なら、自分と近しい、秘密を守れる友人や家族を選んで相談することです。話を聞いて共感してくれた、逆に間違っていると諭されたとしても、誰かに聞いてもらうことで心の負担は軽くなるでしょう。

もちろん、信頼できる友人や家族だとしても、他人に伝わる可能性はゼロではありませんので、そこは覚悟して話してください。

 

 

(5)フィジカルなメンテナンスをする

体が疲れて睡眠が不足していると、心の余裕がなくなり感情的になってしまうことがあります。そう感じたときは、8時間以上睡眠をとってみて、体調が整った時にあらためて「投稿すべきかどうか」を判断してください。

 

「自粛期間でずっと家にいて気持ちが澱んでしまう」という人は、体を動かすのもいいでしょう。たとえば、腕立て・腹筋・スクワットなど筋トレをするだけでも気分転換になりリフレッシュできます。(筋トレには脳内神経伝達物質の増加や、自己肯定感が上がるといった説もあります)

 

 

以上5つ考えてみました。

自分が人に誹謗中傷することなどあまり考えたくはないですが、心の中の不満や怒り、衝動や欲求を、何かしらコントロールできる手段は頭の片隅に置いておきたいと思います。

 

 

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【追伸】

今回これを書こうと思ったのは、ニュース番組での精神科医斎藤環さんのお話がきっかけでした。最近の情勢をめぐる心の揺らぎや、自粛警察がなぜ起こるのか、などの解説をいただき、不安や怒りは多くの人が抱えていると考えさせられました。

www.nhk.or.jp

 

ブログ(note)もやられていて、リアリティショーの件や、リモートワークと臨場性など、いまの時代に考えたいことをじっくりと読むことができます。

(『鬼滅の刃』の猗窩座やBL界隈の話が唐突に出てきたのには笑ってしまいましたが…)

note.com