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補助金活用支援で使えるファシリテーション術(その2)

f:id:moreblog:20220227182502p:plainこんにちは、kok(こく)さんです!

前回の僕の投稿「補助金活用支援で使えるファシリテーション術(その1)」に引き続いて、補助金申請のための事業計画作成をご支援する際、打ち合わせの中で僕が実践しているファシリテーション術についてご紹介します。

(3)発散時間と収束時間を使い分ける
前回、議論を活発にするために、相手の話をポジティブに受けとめるYes,And話法についてご紹介させていただきました。「でも、そんなに相手の言うことばかり聞いていたら、いくら時間があっても事業計画がまとまっていかないよ!」と思った人もいるのではないでしょうか?

たしかに、相手の言うことに対して、「おー、それはいいですね〜」とポジティブに受けとめていると、どんどん意見が出てくるのはいいのですが、たくさん出たその案の中でどれを経営戦略や事業計画に取り入れていくのかがまとまっていきません。かといって、出た意見に対してネガティブな反応をしてしまうと、意見が出なくなってしまいます。さて、どうすればいいのでしょうか?

私のおすすめは「発散時間と収束時間を分ける」ことです。たとえば、会議時間が2時間である場合、前半の1時間を発散時間、後半の1時間を収束時間と考えるのです。前半の発散時間では、アイデアをどんどん出してもらうこと(質より量)を目的にし、人の意見を批判しない(自由な発言)、言いたいことを全部出す(納得感)といったルールを重視して会議を進めます。

そして1時間たったら、一気に会議の進め方を収束時間に切り替え、前半で出た意見を論理的に絞り込んだり、似た意見をグルーピングしたり、案に優劣をつけたりして、経営戦略や事業計画に盛り込む意見を明確にしていきます。

このようにファシリテーター(司会進行役)が発散時間と収束時間を意識的に分けて考えることで、さまざまな意見を出してもらい、かつ、重要な意見を絞りこむことができます。事業計画を策定する時など、ディスカッションする会議で有効な進め方ですのでぜひ試してみてください。

さて、今回のテーマ、どうやらもう1回ぐらい続きそうです(笑)。