エレベーターピッチ

こんにちは、kok（こく）さんです。

僕は創業塾や創業スクール等で講師をさせていただくことがあります。創業したての方や創業したいと考えている方に対して、「商品サービスのコンセプトづくり」や「マーケティング」等についてお話しするのですが、（受講生の人数が少ない場合には）いきなり講義に入ることはせず、まず受講生のみなさんに「エレベーターピッチ」をしていただくようにしています。

「エレベーターピッチ」とは、エレベーターに乗っているような短い時間の間に自分や自分のビジネスについてプレゼンすることを言います。私は受講生のみなさんに次のように問いかけます。

あなたが起業してしばらくしたある日、あなたはビルのエレベーターで偶然、知り合いに合いました。その人はあなたを応援したいと思っていますが、あなたがどんな事業を始めたかは知りません。その人はすごく忙しいので、次はいつ会えるかわかりません。あなたはこのエレベーターに乗っている1分の間に、その人にあなたの事業について説明しなくてはなりません。さて、あなたはその人にどんな話をしますか？

そして、受講生のみなさんにひとりずつエレベーターピッチをしていただき、その後、ようやく本題の講義を始めます。「商品サービスのコンセプトには大事な3つの要素、”誰に”、”何を”、”どのように”があります。さきほどのみなさんのエレベーターピッチの中にはこの3つの要素がきちんと入ってましたか？」と問いかけ、あらためて考え直すワークの時間をとります。

このように講義とワークを進めていった後、最後にもう一度、受講生のみなさんにエレベーターピッチをしていただきます。そうすると、みなさん、驚くほどわかりやすい説明になります。

いきなり講義を始めて知識を提供するのではなく、まずその知識を活用するシーンをイメージしていただくことで、より前向きに自分ごととして講義を聴いていただけるようになるんじゃないでしょうか。