あなたのお気に入りの店は？マーケティングのお話

こんにちは、kok（こく）さんです。

知ってるつもりで、誰かにあらたまって説明を求められると、うまく説明できない言葉ってありますよね？「マーケティング」という言葉もそのひとつだと思います。

僕が企業の社員研修などでマーケィングの講義をさせていただく際には、まず最初に受講生のみなさんに次のように語りかけます。

みなさんがよく行くお気に入りの店のことを思い出してください。カフェでも居酒屋でもブティックでもかまいません。どうしてみなさんはその店に何度も行くのでしょうか？その理由についても考えてください。

そして、受講生ひとりひとりに「自分がよく行く店」と「よく行く理由」について聞いていきます。そうすると、たとえば次のような回答が出てきます。

「＊＊レストランによく行きます。料理が美味しいので。」
「＊＊スーパーですね。日常品が安いので。」
「＊＊カフェに毎日寄ります。会社帰りの駅前にあるので。」
「＊＊居酒屋がお気に入りです。店の雰囲気がいいので。」

そうして全員から聞いた後、以下のように説明します。

今、みなさんには「なぜ私はこの店によく行くんだろう？」と顧客の視点で考えていただきましたが、これを店側の視点に切り替えると「なぜこのお客さんはうちの店によく来てくれるんだろう？」と考えることになりますよね。店はもっとお客さんに来て欲しいので「もっとお客さんに来てもらうためにはどうすればいいんだろう？」と考えます。これを考えることがマーケティングです。

以上の話をした後、マーケティングの講義に入っていきます。講義の後半には4Pの話が出てきます。マーケティングの4つのP（プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション）について説明した後、以下のように話します。

講義の冒頭でみなさんの「お気に入りの店」について聞きましたよね。あの時のみなさんの「よく行く理由」ってぜんぶ4Pのどれかになってたんですが、気づきましたか？そう、つまり、「もっとお客さんに来てもらうためにはどうすればいいんだろう？」ということを考える時には、4Pに則って考えていけば、モレなく考えることができるというわけですね。

こう説明すると、なるほど〜という顔をしてもらえます。