お手本のようなセールストーク
こんにちは、Mです。
私はヒゲを剃るのにT字カミソリを使ってたのですが、最近電動シェーバーを初めて買い、愛用するようになりました。
以前から電動シェーバーにはうっすら興味ありつつも、種類が多くてどれが自分に合っているのかわからず、考えるのも面倒なので買わずじまいということを何年も続けてきました。
それが先日、家電量販店での販売員さんのみごとなセールストークに促されて、これまで迷ってたのが嘘のようにサッと購入してしまいました。
新宿駅前の某●ドバシカメラにて。
他の買い物のついでで、たまたまシェーバー売場で商品を眺めていたら、恰幅のいい白髪で初老の販売員さんがスーッと近づいてきました。
販「なにかお探しですか?」
M「あのー、よくわかっていないのですけど、電動シェーバーとT字カミソリって何がどう違うんですか・・」
販「電動シェーバーは肌の弱い人むけですね。それと剃るのが楽で時間がかかりません。」
M「なるほど」
販「ちょっとお顔拝見してもいいでしょうか?」
(私、マスクを外す)
販「あなたはヒゲは濃くないし、お肌が敏感なようなので、(電動が)合っていますね。」
M「そうですか。でもいっぱいありすぎて何を選べばいいのやら・・」
販「特に肌にやさしいのは海外製品ですよ。西洋の方は日本人よりも肌が弱いので。」
M「へえー。」
販「具体的にはフィリッ●スや●ラウンですね。それとパ●ソニックもいいです。」
M「ほおー。(その中ではどれがいいのだろう…)」
販「ここ見てください(と言いながら、シェーバーの剃る部分をグリグリ動かす)。」
「ヘッドが横に動くでしょう、これは頬を剃るときにやりやすいんですよ。」
「あなたは頬のヒゲは少なく、逆にアゴのが多いから、ヘッドが縦に動く●ラウン製品が向いていますね。」
M「なるほど!」
もうこの時点で8割がた買う気になっています。さらにもう一押しで。
M「●ラウンのだけでもいっぱいあるんですね。値段も3千円~数万円とか幅が広い…。」
販「ある程度のお値段する方が、防水でお掃除もしやすいので便利です。」
「かといって最上位機種などはこだわりある人でなければ必要ないですね。」
「(真ん中あたりの1万円の機種を指して)この辺りのが、一通り機能が揃っているのでいいですよ。」
「しかもちょうど新しいシリーズが出たので、これ(=旧シリーズ)はほどんど性能変わらないですが9千円ほどお得になっています。」
M「なるほど!!」
販「あとは青とグレー、お好きな色の方をどうぞ。」
M「グレーにします!!!」
販「お買い上げありがとうございます。」
と、ここまでのやりとりがわずか5分足らず。
するすると流れるようなセールストークにより、これまでの疑問や不明点などが次々と解明されていき、晴れ晴れとした気分で気持ちよく購入できました。
ちなみに、
「これってスネ毛を剃ったりもできるんですか??」
という私のちょっと変な質問にも、
「メーカー公式には出てませんが…、このアタッチメントをつけるとできちゃいます。ウチの奥さんが私のを勝手に使ってやってますよ(笑)」と、
明解な回答をしてくれるプロっぷりでした。
以上、まさにお手本のような見事なセールストークだったのですが、整理してみると、
①お客さんの特徴や要望、疑問などを引き出す。
②選択肢を広く提示つつも、理由も説明しながら、適した商品に導く。
③イレギュラーな質問も受け止めて答えを返す。
といったツボを押さえているが、ナイスなポイントなのだと思われます。
家電に限らず、お店の接客で「なんかイマイチだな」と感じるときは①②③のどれかが欠けているような気がします。
こういう接客をしてくれる人からは、また次回も買いたいと思いますね。(次のシェーバーが要るのは当分先のことですが。)