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コネタ時間の効用

こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。

 

今回の記事を執筆にあたり、日経の「春秋」や朝日新聞の「天声人語」みたいに短くてピシっとしたものを書こうと思いたちました。
でも、テーマは高尚ではなく、「コネタの効用」と言う気楽なお話にすることにしました。

ごゆるりとお楽しみくださいませ。

それでは始まりです。


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職場でボクの主催の進捗ミーティングは3つある

お客さまが入らない自社のものだけのゴクゴク内輪な会議だ

 

いずれの進捗ミーティングでもリーダーが進捗報告資料を元に進捗を読み上げる方式を採用している

単純極まりない形式だ

そのなかの1つの進捗ミーティングは他とは違った議案があった

参加者が順番にコネタを話すのだ

 

コネタといっても笑いをとるのが主目的ではない

自分の周りで起こったことや体験したことを語るのだ

 

「ファミマのスムージーがおいしかった」

「会社の近くのイタリアンはボリュームばつぐんだ」

「住んでいるマンションのベランダに鳩の巣ができていた」

「金曜日の夜に深夜バスで京都へ行った。暑かった」

「ダイエットをはじめた。効果がメキメキあがってきた」

 

各人がたわいもないことをしゃべる

ボクもしかたなくしゃべることには付き合った

7人で20分程度の時間が必要だった

初めはなんとも生産的じゃない時間だと思った

 

続けていると、各人の発表に次々にツッコミが入るようになった

参加者は嬉々として楽しんでいるようだった

ボクはこの時間を本業でつかったらあれもできるこれもできるのになぁ、とヤボなことを考えていた

 

しかし、徐々にボクの気持ちは変わってきた

コネタ時間がオモシロクなってきたのだ

そして、気づいた

ボクはこれまで、メンバーの仕事の面しか見えていなかったと

そして、コネタ時間によって、メンバーの違う面がみえるようになったと

たとえるなら、これまで上っ面しか見えていなかったのに、

それぞれの人たちの上っ面のその奥の姿が見えてきたのだ

気がつくと、ボクはこの時間が楽しみになっていた

 

これはもしや他でも効果があるのではと、

他2つの進捗ミーティングでも半ば強引にコネタ時間を取り入れた

するとどうだろう、同じように大いに盛り上がるようになった

無味乾燥だった進捗ミーティングが盛り上がるようになり、

参加者の顔色があきらかに変わったように見えた

なんとも不思議ことだと思った

 

たかがコネタなのにその効用はすごいものだった

無色透明な職場の色が彩あるものにかわっていった

なかでも一番の効用は次のことに気づいたことだった

 

ボクは仕事をする機械と一緒に仕事をしているのではなく、

仕事をする人間と一緒に仕事をしていることをあらためて気づかされた

 

(了)