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メールの返信がないんですけど その3

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こんにちは、オレンジ色のユニフォームです。

今回の記事は前回(メールの返信がないんですけど その2)の続編になります

 

前回失敗していたため、メールの返信がなくてもイライラすることはなかった

 

逆に、ヤツになにかあったのか心配になった

 

その後、ヤツに、数回、出欠確認の督促メールを送った

督促メールは感情を入れ込まず、いたって形式的なものにした

 

結局、ヤツからは返信がなかった

 

正月の同級生の集いはヤツ抜きで始まった

 

「そういえば、〇〇はどうしたんだ。遅れてくるのか?」

 

だれともなくヤツのことを気にする発言があがった

 

「返信がなかったんだ」「なにかあったのかな」

と、ボクは力弱くこたえるしかなかった

 

会はヤツなしで進んでいた

ボクもイイ感じでできあがりつつあった

 

と、その時、ボクのスマフォに着電がきた

 

ヤツからだった

 

元気なさそうな声だったらどうしよう、とコワゴワでた

 

「アズマっ、わりー、返信できていなくて」

とっても元気なヤツの声が聞こえてきた

 

「どうしたんだ。いまどこなんだ」

こちらも声の調子が上ずった

 

「あずま。今から行ってもいいかな」

なにか思いつめた感じの言い方だった

 

「ウェルカムだよ。すぐコイよ。待ってるぞ」

ボクはとっても嬉しくなった

 

ちょっとしてからヤツは宴会会場に現れた

ちょっと申し訳なさそうな感じで現れた

みんなに手を挙げて、「ようようよう」と言いながら席に着いた

 

なにがあったんだ、どうしたんだんだ、

とはダレも訊かなかった

 

しばらくすると、「実は、オレ、」とヤツがポツリポツリと語り始めた

 

雇われ社長をやっていた会社が倒産したこと

借金が残ったけれど、家まで持っていかれることはなかったこと

職を探していて、なんとかみつかったこと

今日もその仕事をやってきたこと

そして最後に、みんなに連絡しなくて悪かったことをわびた

 

言いにくいことだったろう

恥ずかしいことだったろう

隠したかったろう


それでも、みんなの前でしっかりと説明したヤツは立派だった

 

さすがだ

やっぱりさすがだ

ボクはヤツが友であることを誇らしいと思った


 

メールの返信がなかった時、それは相手に返信できない事情があるんだ

無視したり、サボッているわけじゃない、

相手の事情はそれぞれだ

メールを出した側は、そのことを肝に銘じてメールを扱うようにしたいと思った事案の話でした

 

長文となり恐縮です

 

(了)